ねもと整体&ストレッチスタジオ根本院長。
整体技術と運動指導の両面からサポート!
最終更新日 2026年3月25日
肩こりに潜む首の病気

「肩がこると気持ち悪くなる」「吐き気がする」という症状は、決して珍しいことではありません。実はその背景に、頸椎ヘルニアや頸椎症といった首の病気が潜んでいるケースが少なくないのです。
頸椎症とは、加齢や姿勢の悪化によって頸椎の椎間板(骨と骨の間のクッション)がすり減り、骨や関節が変形した状態です。これにより神経が圧迫されると、首や肩の痛み・こり・しびれといった多様な症状が現れます。頸椎椎間板ヘルニアは、この椎間板の中身が飛び出して神経を圧迫する状態で、首・肩の痛みだけでなく、腕や手のしびれ、さらには吐き気やめまいまで引き起こすことがあります。
さらに見逃せないのが、「ヘルニアもどき」とも呼べる状態です。画像検査では明確なヘルニアと診断されないものの、椎間板の劣化や頸椎の不安定さによって神経や周辺組織への刺激が生じ、首の痛み・肩こり・しびれ・吐き気といった症状が出るケースです。「検査では異常なし」と言われたにもかかわらず不調が続いている方は、このような状態である可能性があります。
こうした頸椎由来の不調は、放置して悪化すると夜間痛(夜寝ているときに首や肩、腕に痛みが出る状態)を引き起こすことがあります。夜間痛が続けば当然睡眠の質が低下し、慢性的な睡眠不足から疲労・集中力の低下・気力の喪失といった全身の不調へとつながっていきます。「肩こりだから大丈夫」と軽く見ていた症状が、実は首の深刻なサインである場合もあります。吐き気・しびれ・夜間の痛みを伴う肩こりは、早めに向き合うことが大切です。
吐き気を伴う肩こりの根本原因:頸椎の問題

頸椎とは首の関節のことで、7つの骨が連なって構成されています。この頸椎には上下で異なる問題が生じやすい特徴があり、それぞれ症状の出方も異なります。
まず下部頸椎(4〜7番)についてです。この部位は頸椎椎間板ヘルニアが最も発症しやすく、関節が不安定になりやすい部位です。日常的なスマートフォンの操作やデスクワークによる前傾姿勢が続くと、この下部頸椎に慢性的な負荷がかかります。椎間板は血管が乏しく一度劣化すると自己修復が難しいため、気づかないうちにクッション機能が失われていくのです。その結果、骨と骨が近づき、神経を刺激しやすい状態になります。
一方、上部頸椎(1〜3番)は、下部とは逆に動きが制限されて固まってしまっているケースが多く見られます。本来であれば上部頸椎は柔軟に動くことで頭の重さを分散させる役割を担っていますが、この部位が固まることで首全体の動きが偏り、特定の箇所に過剰な負担が集中するようになります。
実は、吐き気まで引き起こす肩こりの多くは、この上部頸椎の問題が深く関わっています。上部頸椎(特に第1頸椎=アトラス、第2頸椎=アクシス)は脳幹に最も近い部位であり、ここに歪みや可動制限が生じると、頭蓋骨内の神経や血流にまで影響が及ぶことがあります。これが頭痛・めまい・吐き気として現れると考えられています。
カイロプラクティックの世界でも上部頸椎は非常に重要視されており、「NUCCA(上部頸椎カイロプラクティック)」や「アトラスオーソゴナル」といった、上部頸椎のみを専門に扱う技術体系が存在するほどです。上部頸椎だけしか施術しない専門院が世界中に存在するという事実が、この部位がいかに重要であるかを示しています。
当院の施術経験でも、上部頸椎を丁寧に調整することで、長年の肩こりからくる頭痛や吐き気が楽になったとおっしゃる方が実際にいらっしゃいました。首の症状が長引いている方ほど、上部頸椎の状態を見直すことが改善への糸口になるケースがあります。
ただし、上部頸椎を精密に調整できる施術家は非常に少ないとされています。上部頸椎は脳幹や延髄に近いデリケートな部位であるため、技術が伴わない施術はリスクを伴う可能性もあります。施術院・施術者選びは慎重に行い、施術者の実績や経験をしっかりリサーチされることを強くお勧めします。
自分でできる!肩こり予防の3つのポイント


自分でできる!肩こり予防の3つのポイント
ここでは「何かをやる」よりも、悪い習慣をやめることを意識していただくことが大切です。
① 首を後ろに反らしたり、回したりしない
これは一般的にはあまり言われていないことですが、非常に重要なポイントです。頸椎の下部はもともと不安定であり、年齢とともに椎間板がすり減っている可能性を考えると、不安定な関節をむやみに動かすのは逆効果です。首をぐるぐる回したり、後ろへ大きく反らす動作はなるべく避けてください。
実際に、「首を後ろに反らしたり回したりするのをやめてください」という趣旨のYouTube動画(10年以上前に公開)をご覧になった方が、それだけで長年の肩こりが改善したとお礼を言いにご来院されたことがありました。何かを追加したのではなく、悪い習慣をやめただけで改善したという実例です。
② ハムストリングス(太ももの裏)を柔らかくする
意外に思われるかもしれませんが、足の問題も肩こりに深く関係しています。太ももの裏のハムストリングスが硬くなると、骨盤が後傾し、背骨が丸まりやすくなります。背骨が丸まることで頭が前に出て、首・肩への負担が増大するのです。ハムストリングスのストレッチを毎日続けることで徐々に柔軟性が戻り、姿勢改善、ひいては肩こり体質の予防につながります。
③ 足首の可動域を広げる
足首の背屈(つま先を上げてかかと立ちをする動き)の理想角度は約20度とされていますが、首に問題を抱えている方は5〜10度程度しかない方が非常に多いです。足首が硬くなると歩行時のバランスが崩れ、全身の姿勢に悪影響を与え、肩や首への負担が増すことになります。
おすすめのセルフケアは、段差を使ったカーフレイズです。段差の端にかかとをのせ、ゆっくりと上下させるカーフレイズを10回行い、その後かかとを下げてふくらはぎを10秒ストレッチします。これを1日の中で頻繁に繰り返すことで、少しずつ足首の可動域を広げることができます。
実際の改善事例:悪い習慣をやめただけで変わった

ここで一つ、印象に残っている事例をご紹介します。
40代の女性の方で、長年にわたって肩こりと頭痛に悩まれていました。仕事はデスクワーク中心で、首の疲れを感じるたびに首をぐるぐると回したり、後ろに大きく反らしたりするのが習慣になっていたそうです。「気持ちいいから」という理由で毎日続けていたこの動作が、実は症状を悪化させる原因の一つになっていました。
当院にご来院いただいた際、頸椎の状態を確認すると、下部頸椎の不安定さと上部頸椎の可動制限が同時に見られました。施術とあわせて、まず「首を回す・反らす動作をやめること」をお伝えしました。
その後、約1ヶ月が経過したころから、肩こりの重さが明らかに軽くなってきたとご報告いただきました。吐き気を伴うほどのひどい頭痛も、頻度がぐっと減ったとのことでした。「何かを頑張ってやったわけではなく、やめただけでここまで変わるとは思わなかった」というお言葉がとても印象的でした。
このように、長年の不調が「悪い習慣をやめる」というシンプルな変化から改善に向かうケースは少なくありません。
体全体のサインとして受け取り、小さな一歩を

肩こりからくる吐き気や頭痛は、決して「疲れのせい」だけではありません。頸椎の変形や椎間板の劣化、神経への圧迫といった首の問題が、肩こりという形で体に警告を発しているケースがあります。そしてそれを放置し続けることで、夜間痛・睡眠不足・全身の慢性的な不調へと悪化していくことも少なくありません。
大切なのは、今日からできることを一つずつ始めることです。首を無理に回すのをやめる、太ももの裏を少しずつ伸ばす、足首をほぐす——どれも特別な道具も時間も必要ありません。こうした小さな習慣の積み重ねが、長年悩んできた肩こりを根本から変えるきっかけになります。
人間の体には、環境を整えてあげれば自ら回復しようとする力が備わっています。「もう治らない」と諦めずに、まずは悪い習慣を一つやめることから始めてみてください。その一歩が、毎朝スッキリ目覚められる体、吐き気や頭痛に悩まされない毎日への入り口になるはずです。あなたの体は、必ず変われます。焦らず、丁寧に、自分の体と向き合っていきましょう。

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