なぜ足首の硬さが全身の不調を引き起こすのか?
登戸のねもと整体&ストレッチスタジオです。足首の硬さは、全身の疲労や姿勢の崩れ、肩こりなど様々な不調の原因となっています。特に現代の生活様式では、和式トイレの減少により、しゃがむ機会が減少し、足首の柔軟性が失われがちです。踵立ちの際のつま先の上がり角度が理想的な20度に達しない人が多く、5度程度の人も珍しくありません。この足首の硬さを改善するには、カーフレイズとアキレス腱のストレッチを組み合わせた、たった30秒のエクササイズが効果的です。この簡単なケアを日常習慣に取り入れることで、疲れにくい体づくりが可能になります。
なぜ足首の硬さが全身の不調を引き起こすのか?
私は長年整体院を経営してきて、一貫してお伝えしているのは、体の土台となる足を日々ケアしましょうということです。ここに気づいている方はほとんどおらず、同業の先生でもかなり少ないと思います。
では、なぜ体の土台である足が重要なのでしょうか?
踵立ちになってみるとわかるのですが、つま先がしっかり上がる人は20度上がります。しかし、私が日々全ての方の体をチェックすると、この20度がしっかり上がる人はかなり少ないのです。
私はもともと20度上がりますが、ひどい方は5度ぐらいしか上がらないという方もいらっしゃいます。注意していただきたいのは、「運動しているから大丈夫だ!」と思い込んでいる方が多いということです。
運動していてもアスリートでも体が硬い方はたくさんいます。むしろアスリートは意外に足首が硬い人が多いはずです。
不調を足から感じなくても、この足の柔軟性がない方は疲れやすく、姿勢の崩れから腰や首にもかなりストレスがかかります。
実際に長年私も研究してきて、20度を目指すのではなく、5度を10度ぐらいに柔軟性を回復させるだけで体が疲れづらくなり、「肩こりも楽になった!」という方が非常に多いです。
なぜ足首が硬いとそれだけマイナスなのか?踵立ちで硬い方は体が前傾してしまいます。それをカバーしようと背中や首が緊張してしまいます。
ストレッチングをしていただくとわかるのですが、姿勢が前傾して力が入ってしまいます。足のトラブルに関してアプローチしないと、ここから来る不具合は解消できないということがわかると思います。
足首の硬さチェック - 自分でできる2つのセルフテスト
私が整体院で行う足首の硬さをチェックする2つの方法をご紹介していきます。
1つ目は立った状態で踵立ちをするだけです。この時の姿勢はできるだけまっすぐにして、つま先が何度上がるか見てください。つま先が多くの方が上がっていないと思います。だいたいでいいので、何度ぐらい上がっているか見ておいてください。
2つ目のテストはかかとをつけてしゃがんでみてください。この時の注意点としては、背中を丸めないでまっすぐした状態でどれぐらいしゃがめるかチェックしてください。 普通に下までしゃがめない方も多いと思いますし、しゃがんでも背中がすごく丸まっている方も多いのではないでしょうか?
このように立った状態としゃがんだ状態の2つの動作で足首の硬さをチェックすることができます。 立った状態の時の理想の角度は20度です。硬い方は5度くらいかもしれません。
この足首が硬いというのは、足首をぐるぐる回してやるガシロという話ではなく、全身の不調や動作に関係するのは正座の方向ではなく、逆につま先を上げる背屈という動作になります。
どちらかだけ硬い方もいらっしゃいますし、両方硬い方もいらっしゃいます。
足首が硬くなる生活習慣とその改善ポイント
昔、日本人は足腰が強いというイメージがあったと思います。それは1つ言われているのは和式トイレです。
先ほどのテストでもしゃがむ動作ができなかった方は和式トイレを使う際に不便ではないでしょうか?
日本人の生活習慣には和式トイレが日常的に使われていたのは、実は日本の伝統の習慣がスポーツなどのパフォーマンスにプラスになっていたということも分かっています。
現在は衛生的な理由から和式トイレがほとんどありません。
つまり足首が硬くなり、しゃがめない子供も増えています。
同時に大人でも「しゃがまなくてもいい!」という、しゃがむ動作の重要性を忘れかけていると思います。
動作としてこの和式トイレの姿勢ができるようになると、靴を履いたり日常的な動作がやりやすくなります。
スポーツでも野球などで「腰を落とせ」とコーチに言われると思います。足首が硬い子は「腰を落とせ」と言われたら姿勢が逆に崩れてしまいます。
このように和式トイレのしゃがむ動作ができない!苦手な方は背骨を過剰に曲げすぎているということが問題です。
私の18年の経験では、腰痛、肩こりの方、首が痛い方はこのどちらかに問題がある方が非常に多いです。意外にも首が痛い方の多くはこの和式トイレのしゃがむ動作ができない方が非常に多いです。
整体師直伝!足首の柔軟性を高める簡単ストレッチ
この足首が硬い方のストレッチで効果を出すことは非常に難しいです。なぜなら足首が硬い人の多くはアキレス腱が拘縮しています。
私たち運動生理学の世界では、この足首に関してストレッチはほとんど効果がないという報告があります。
ではどうしたらいいのかということをこれからお伝えしていきます。
まず踵上げのカーフレイズを行ってください。10回程度でOKです。できれば階段の端や段差などでつま先を前足部に置き、この角度で10回行ってみてください。
そしてこの後にすぐに10秒ストレッチしてください。 たった30秒でできます。
このカーフレイズ+足首のストレッチを行うと、少ししゃがみやすくなります。 これを毎日続けることで、完全に固まっているわけではなければ、足首の柔軟性が少し回復します。あくまでも大幅に可動域を上げるということは年齢とともに困難です。
少し可動域が広がる程度でも疲れづらくなり、肩こり体質を改善できる可能性が高いです。 ぜひチャレンジしてみてください。
疲れにくい体に導く足首のケア習慣とは?
疲れにくい足を作るには日々の30秒ストレッチが重要です。前述したとおり、現在日本人の和式トイレの習慣がなくなり、しゃがめなくなって、この動作に関しては退化している傾向にあります。
しかししゃがまなくていい生活は難しいはずです。靴を履いたりする時もしゃがんでいますし、朝お布団から起きて立つ時もしゃがんだ状態から立つ動作になりますが、体が硬い方は腰の負担が強くなるのではないでしょうか?
正しい動作というのはかかとからつま先に体重が乗りますが、踵立ちができない方は後ろに泥が跳ねるような砂かけのような動作が強くなり、動作の比率が崩れています。
アスリートで言うと、足を上げた状態の時につま先がしっかり上がっていない選手は早く走ることができません。
これは陸上選手で見ると明らかですが、可動域が狭い選手でもしっかりつま先がトゥーアップしている選手は足が早いです。
しゃがむ動作という点に注目していただき、今よりも少しケアをするという意識を持っていただくと、体全体のコンディションを向上させることができると思います。
足首の可動域を広げる階段踵上げエクササイズ - 毎日30秒でOK
この30秒のカーフレイズとアキレス腱伸ばしのコンビネーションは、たった30秒でできるエクササイズです。
もちろん1日何回も行っていただいても構いません。 できれば生活習慣の中に入れていただくとベストです。
運動習慣がある方は、ウォーミングアップにこのカーフレイズ+アキレス腱伸ばしをウォーミングアップとクールダウンに入れていただくと一番いいと思います。
このウォーミングアップとして取り入れることでしゃがみやすくなったり、運動している時に身体が過緊張しなくなるので、コンディションも良くなり、怪我や運動による障害を防ぐことができます。
いきなり運動を始めるとアキレス腱炎やアキレス腱周囲炎などの炎症や断裂を引き起こすこともありますよね?
体の疲れを軽減し機能を高め、アキレス腱の断裂などの障害も防げるので、ぜひ運動習慣に取り入れてみてください。」
足の動きはアキレス腱だけでない!最先端の整体で骨を28個調整可能です。
最後に、これはねもと整体で行っていますが、一般の整体では行っていない28個の骨を動かす技術というのを紹介します。
アキレス腱に関しては簡単なエクササイズでどなたでもすぐにケアができます。
しかし足の不具合や全身の不具合に関係している足関節を調整するという特別な技術があります。
片足に骨が28個もあります。両足だと56個になるので、これは全身200の関節の1/4に相当するのが実は足首に集中しています。
この両足56個の骨を一つ一つ掴み調整する技術がねもと整体にはあります。この足の骨を全ての患者さんに毎回調整しています。
受けている方は足が楽になったというご感想をいただきますが、実はこれは足だけではなく全身に関係します。
特に膝の関節炎になってしまう方は、膝が硬いのではなく、この足の関節一つ一つの動きに問題があるケースがほとんどです。
首や腰が痛くなる方も、足首の動きが機能しなくて、背骨が代償してしまっていることがほとんどです。
この足関節の調整というのは非常に技術が難しく、もともとカイロプラクティックなどの従来の手技療法にもなかったものです。
なかなか良くならない慢性的な痛みに対してとても有効な施術方法なので、お悩みの方はぜひご相談ください。
まとめ:足首の柔軟性は、全身の健康状態に大きく影響を及ぼします。
自己チェック方法として、踵立ちでのつま先の上がり具合と、背筋を伸ばしたままのしゃがみ姿勢の2つが重要です。特に背屈(つま先を上げる動作)の可動域が重要で、これは単なるストレッチだけでは改善が難しいとされています。
効果的な改善方法として、カーフレイズとアキレス腱ストレッチを組み合わせた30秒エクササイズが推奨されます。これを毎日の生活習慣に取り入れることで、足首の柔軟性が徐々に回復し、全身の疲労軽減や怪我の予防にもつながります。さらに、専門的なアプローチとして、片足28個(両足で56個)ある足の骨を一つ一つ調整する手技も、慢性的な痛みの改善に効果があります。