Director
川崎市登戸・向ヶ丘遊園 ねもと整体&ストレッチスタジオ
根本 大
Nemoto Dai
20年の臨床経験を持つ関節ニュートラル整体の施術者。整体技術と運動指導の両面から患者さまをサポートし、長年の経験で培った知識と技術をお伝えしています。
最終更新2026年3月28日

またぎっくり腰?
本当の原因は「腰」ではなく「下肢」にある
腰だけをケアしても繰り返す理由と、根本から断ち切る整体師のアプローチを解説します。
はじめに:「またぎっくり腰になってしまった…」という方へ

ぎっくり腰でまた痛めてしまった。そんな方に向けて、今日は長年整体院を経営してきた経験をもとに、ぎっくり腰を繰り返す方のマインドセットと具体的な対策についてお伝えしていきます。
「ぎっくり腰をやってしまいました」と、当日や数日間の激痛が続いた状態でご来院される方が多いです。
そして多くの方が、また数ヶ月後・数年後と同じようにぎっくり腰を繰り返されます。なぜこれほど再発しやすいのか、そしてどうすれば繰り返さない身体をつくれるのか。この記事では、その核心に迫っていきます。
ぎっくり腰(急性腰痛症)とは何か?正しく理解することが第一歩
まずお伝えしたいのは、「ぎっくり腰を正しく理解すること」がそのまま再発予防につながるという事実です。
ぎっくり腰の医学的な正式名称は「急性腰痛症」といいます。これは骨の病気ではなく、急性の小さな筋肉・筋膜の損傷です。肉離れほどはひどくないものの、表面の筋膜(筋肉を包む膜)が傷ついている状態です。つまり、捻挫や切り傷と同じ「怪我」に近い症状なのです。
しかし、多くの方が「骨がずれてしまった」「たまたま捻挫した」「運が悪かった」という認識のもとに、根本的な対処をしないまま過ごし、また繰り返してしまいます。
研究によれば、急性腰痛症を経験した方の1年以内の再発率は33〜84%にのぼるとも報告されており(※1)、決して珍しいことではありません。だからこそ、「怪我として正しく向き合う」マインドセットが出発点となります。
なぜぎっくり腰は繰り返すのか?本当の原因は「腰」ではなく「下肢」にある

ここが最も大切なポイントです。ぎっくり腰を繰り返す方のほとんどが「腰が問題だ」と思い込んでいますが、本当の原因は腰ではなく、下肢(太ももの裏側)の拘縮にあることがほとんどです。
ハムストリングスの拘縮が万病の元
太ももの裏側にある筋肉群を「ハムストリングス」といいます。この筋肉が硬くなって拘縮すると、骨盤が後ろに引っ張られて後傾します。これが腰痛と深く関係しています。
骨盤が後傾するということは、本来、緩やかなS字カーブを描いているはずの腰椎(腰の背骨)が前後に過剰に動きすぎる状態を生み出します。屈曲(前に曲がりすぎる)と伸展(後ろに反りすぎる)が繰り返されることで、腰椎まわりの筋膜に慢性的なストレスが蓄積されていきます。
そして「あ、腰が抜けた」と感じるあの瞬間は、蓄積されたストレスが限界を超えて一気に筋膜が損傷した状態です。決して「運が悪かった」わけではありません。下肢の硬さという土台の問題が、ある日腰に爆発するのです。
骨盤後傾→腰椎不安定→ぎっくり腰という連鎖

体の仕組みを整理すると、次のような連鎖が起きています。
まず、ハムストリングスの拘縮が起きます。次に、ハムストリングスが骨盤を後方に引っ張り、骨盤が後傾します。すると腰椎の正常なカーブが崩れ、椎間関節や椎間板(腰のクッション)への負担が増大します。
さらに、腰椎が不安定になった状態で日常動作を繰り返すことで、わずかな動き(くしゃみ、前かがみ、寝起き)でも筋膜が損傷しやすくなります。この状態が「ぎっくり腰を繰り返す身体」の正体です。
当院のサイトでもお伝えしているように、「外堀である下肢の柔軟性から回復させること」が根本改善の鍵です。腰だけをいくらほぐしても、ハムストリングスの拘縮が残っていれば骨盤後傾は変わらず、ぎっくり腰は必ず繰り返します。
ぎっくり腰は「重症化の前兆サイン」である

ぎっくり腰を繰り返しているということは、将来的に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症といった重症疾患へ移行するリスクが高まっているサインでもあります。
骨盤後傾による腰椎の過剰な屈曲・伸展が繰り返されると、椎間板(髄核と線維輪から成る腰のクッション)への慢性的なストレスが蓄積されます。
線維輪に亀裂が入り、髄核が飛び出すと椎間板ヘルニアになります。また、脊柱管が狭くなる脊柱管狭窄症に移行すると、足のしびれや間欠跛行(歩くと足が痛くなって休まないと歩けなくなる状態)が現れることがあります。
「またぎっくり腰か」と軽く見ていると、ある日突然、深刻な神経症状につながる可能性があるのです。再発率が高い方ほど、早めの根本対策が重要です。
ひどいぎっくり腰の施術:整体師として現場で感じること

重症のぎっくり腰の方は、仰向けに寝ていても腰が反ってしまい、激痛を訴えられます。そのような場合、仰向けの姿勢での施術が難しいため、側臥位(横向き)での調整を行わなければならないケースも多々あります。
横向きになると腰への負担が減り、痛みがかなり楽になると言っていただけることが多いです。しかし、右肩を上にして寝ている状態から、左肩を上にして寝返りを打つときに、本当につらそうにされる方が多い。私が常に心がけているのは、できるだけ腰への負担を減らす施術体制を意識することです。
寝返りのサポート一つとっても、腰への負担のかかり方は大きく変わります。
ぎっくり腰の正しい対処法:「固定」と「時間」が最大のケア

腹筋で痛める方が多い理由
腰の強化をしようと腹筋運動をされる方が多いと思います。しかし、実はその腹筋が曲者で・・腹筋中に腰を痛める方も。無理に腹筋を行うことはお勧めしません。

最も効果的な対処はキネシオテープによる固定
筋膜の損傷(急性の軟部組織損傷)に対して最も効果的なのは、キネシオテープなどで腰部の筋肉を固定することです。骨折したときに固定するように、筋膜が損傷している間も動きへのブレーキをかけることが回復を早めます。
多くの失敗例を見ると、動かそうとして悪化していくケースがほとんどです。
整体院や整骨院で強く揉まれて痛くなった、自分でマッサージやストレッチをして悪化した、「動いた方が良い」という情報を信じて無理に動いて再発した、これらはすべて傷がある状態で過剰な刺激・動作を与えてしまったことによる悪化です。リスクを最小限にするためには、テーピングで固定するというシンプルな対応が最善です。

急性期(発症後48時間以内)のNG行動
発症直後は患部を冷却パックをタオルに包んで15〜20分間冷やし、1時間おきに繰り返すことが基本です。以下の行動は避けてください。強いマッサージやストレッチは筋膜の損傷を広げます。無理に動いて動作確認をすると炎症が悪化します。患部を温めることは急性期の炎症を助長します。

間違っているフォームでのウエイトトレーニング
最近に筋トレブームの影響で筋トレを動画などで見て、自己流のウエイトトレーニングで痛める方が急増。パーソナルトレーニングで基本を学んでからトレーニングを行う方がリスクが減ります。

NSCA-CSCS / 臨床経験20年 / 施術実績4万件以上
繰り返すぎっくり腰から
卒業できる日が来ます
20年・4万件以上の施術経験から断言できます。
下肢の柔軟性と腰椎の安定性を取り戻した方は、必ずと言っていいほど再発が止まります。
今日、一歩だけ踏み出してください。
044-922-9881
登戸ねもと整体&ストレッチスタジオの「当院のご症状・お悩みメニューまとめ」と「お困り別コラムまとめ」は下記になります。腰痛(坐骨神経痛・ぎっくり腰・分離症・すべり症・腰椎椎間板ヘルニア)肩こり(頚椎症・頚椎椎間板ヘルニア・巻き肩・ストレートネック)膝痛・腱鞘炎など症状・お悩みの個別ページに飛ぶことができます。
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