寝違えの痛みが治らない!本当の原因は?

寝違えの痛みが治らない!本当の原因は?

【警告】その首の痛み、放置すれば一生後悔することになります

ねもと整体&ストレッチスタジオ院長根本大

ねもと整体&ストレッチスタジオ院長根本大

川崎市登戸・向ヶ丘遊園の「ねもと整体&ストレッチスタジオ」院長 根本大。20年の臨床経験を持つ関節ニュートラル整体の施術者。健康運動指導士・米国ストレングス&コンディショニングスペシャリスト。整体技術と運動指導の両面からのサポートしており、長年の経験をお伝えしています。

寝違えに隠れている大きな2つの病気とは?

首を押さえてつらそうな表情を見せる30代女性のイラスト。慢性的な首の違和感や不快感を抱えている様子。

「また寝違えた…」そう思って我慢を続けているあなたへ。 その痛みの正体を知った時、誰でも病気のリスクがあることを知っておいてください。

実は、繰り返される根違いの治らない首の痛みの多くは「頸椎椎間板ヘルニア」「頸椎症」という2大恐ろしい病気の始まりなのです。今この瞬間も、あなたの首の神経は静かに、しかし確実に蝕まれ続けています。特に首が痛くなり、腕や肩が痛い方はMRIで検査をされるとこの2つの病気の兆候が見つかる方が多いです。

想像してください… 箸が持てなくなった自分を。 ペンが握れず、仕事を失った自分を。 仕事や家事が今までのようにできなくなった時の自分の生活を。

高齢者施の介護職の方から設手の麻痺により、高齢者の生活は一変したお話を聞いたことがあります。

お箸を持てずこぼしながら食事される方。

ボタンを留められず着替えを頼むしかない方。

トイレで自分を拭けない方。

長年築いた尊厳が崩れ去り、もっと腕の痺れから麻痺になる前に早く予防していればという高齢の方の絶望感を日々見ているそうです。

「まさか自分が…」と 多くの患者さんが考え「たかが寝違え」だと侮った代償は、あまりにも大きいと言います。

寝違えの症状が改善しない場合の多くは、頸椎椎間板ヘルニアもしくは頸椎症の疑いがあります。

寝違えから始まる手の痛みは想像を絶する苦痛へ発展します。鈍い電撃痛に変わり、腕全体が焼けるように熱く、氷のように冷たいしびれが襲います。末期は24時間途切れない激痛で夜も眠れないようです。痛み止めも効かないことから深刻な症状が生涯残ります。

頸椎椎間板ヘルニアと頸椎症の違い

寝違えた後、首に痛みを感じて困っている女性。日常生活に支障をきたす姿勢で、根本原因の重要性を表現

この症状を回避するにはこの病気のことを詳しく知り、悪化するとどのようなリスクがあるのか?早めに理解することです。

頸椎椎間板ヘルニアと頸椎症の症状は非常に似ていますが、発症メカニズムが大きく異なります。

頸椎椎間板ヘルニアは、椎間板の髄核が椎間板からはみ出ることで神経を刺激して症状が現れます。一方、頸椎症は関節の過度な動きに対する防御反応として骨が増殖し、骨棘として固着することで頸椎の可動性が制限される疾患です。

予後の特徴
意外にも頸椎椎間板ヘルニアは激痛を伴うものの、時間の経過とともに回復される方が多いのが特徴です。これに対して頸椎症は、一度形成された骨棘は元に戻らないため回復が困難で、長期化するケースが多く見られます。そのため、画像診断等でどちらのタイプかを確認することが重要です。

重症化を防ぐための早期診断が重要

両手で首を支えながら首を抑えている女性。急性の首の不調が長引いているイメージのイラスト。

早期診断の重要性
寝違えに慣れてしまうと「1週間程度で改善する」という思い込みから適切な治療を遅らせ、重症化してしまう方が少なくありません。まず医療機関で原因やどちらのタイプかということを把握しておく必要があります。

関節可動域検査の重要性
整体師の立場から言えば、医療機関での検査に加えて関節の動きを評価することも重要です。
首の関節可動域を測定することは実際の医療現場では十分に行われていませんが、整体師は動きの評価として必ずチェックします。明らかに頸椎疾患を発症しやすい人のパターンとして、前屈制限がある方は代償的に後屈を過度に行うことで症状を悪化させる傾向が非常に多く見られます。

20代から始まる頸椎疾患と予防の重要性

ソフトな表情で首をさする女性の上半身イラスト。寝違えによる可動域制限や不快感を示している。

頸椎椎間板ヘルニアと頸椎症では、発症しやすい年代に明確な違いがあります。

頸椎椎間板ヘルニアの発症年代 頸椎椎間板ヘルニアは比較的若い世代に多く見られ、私の経験では、スポーツや長年の体の使い方次第で20代から頸椎椎間板ヘルニアを見ることが多いです。この年代は椎間板の水分含有量がまだ豊富で弾力性を保っているため、急激な負荷や不適切な姿勢により椎間板が破綻しやすい状態にあります。デスクワークやスマートフォンの長時間使用が多い現代社会では、20代での発症も決して珍しくありません。

頸椎症の発症年代と予備軍の存在 対する頸椎症はもう少し30代から60代と幅広く、より多くの方が頸椎症予備軍だと考えられます。加齢に伴う変性疾患のため、長年の関節への負荷蓄積により、椎間板の変性や関節の不安定性が生じ、それに対する防御反応として骨棘が形成されます。

頸椎症の潜在的な危険性 意外にも頸椎症はまさか自分がそれに近い状態になってるとは感じていない方が多いのですが、痛みが強くなり検査した状態では既に関節が動かなくなってしまい、対応が難しくなるケースが多いです。これは歯の治療に行っていて、虫歯になってから元に戻すということができないのと同様です。

予防の重要性 頸椎は信頼できる整体や、カイロプラクティックの施術を定期的に受けることで、可動域の低下、つまり頸椎症の予防にも適していることが挙げられます。このような年代的特徴と予防の重要性を理解することで、症状の予測や適切な対応策を検討することが可能になります。

神経根や脊髄への圧迫が重度な頸椎椎間板ヘルニア

スマホの充電ケーブルが断線し、困った表情で確認している若い男性のイラスト。寝違えの治らない理由を例えて作成

寝違えを放置し、繰り返していると実は頸椎椎間板ヘルニアまで悪化して手術が必要になるケースがあります。末期ののケースでは痺れが生涯残るような深刻な後遺症が残る可能性があります。

神経症状の重篤化 手術適応となる段階では、既に神経根や脊髄への圧迫が重度に進行しています。何の症状でもいえることですが、首からくるような腕への激痛や痺れが持続し、握力低下が低下すると家事や手先を使うような細かい作業もできなくなります。

神経根や脊髄は体の「メイン配線」のようなものです。実は、ここが重度に圧迫されると、スマホが完全に使えなくなるのと同じように、手や腕の感覚・運動が大幅に失われます。脳からの手を動かせ!という「指令」を出しているのに、神経という「配線」が損傷しているため、筋肉がが全く反応しない。

スマホで考えても部品交換で対応できるものと機種変更を余儀なくされる場合があるのと同じです。
手の神経圧迫による痛みや麻痺は、スマホの充電ケーブルが損傷で時間がたっているのに充電できないのと同じ。

神経根や脊髄への重度圧迫はスマホが起動しない状態と同じ。

麻痺は「画面タッチが全く反応しない」ような状況。

首に痛みを感じながら手で支えている女性。姿勢不良や筋緊張が関与する首のトラブルを表現。

寝違えから頸椎椎間板ヘルニアの段階を検査する!指が挟めるか?

寝違えから頸椎椎間板ヘルニアにならないようにするポイント 指が挟めるか?

この画像の「指が挟めるか?」というチェック方法について説明します。
頸椎前屈テスト
首を前に曲げた時に、顎と胸の間に指が何本入るかで頸椎の状態を確認できます。

正常な場合:
指が胸骨までつく。もしくは指が一本まで楽に入る
首の可動域が十分保たれている
神経圧迫のリスクが低い

要注意の場合:
指2本以上離れている
首を曲げるのが困難
曲げた時や首を後ろに反ると痛みやしびれが増強

危険な兆候:
指が3本程度開いてしまう
首がほとんど動かない
手や腕に強いしびれが出現

このテストで異常があれば、頸椎椎間板ヘルニアや頸椎症の可能性が高くなります。早期発見により、寝違えから重篤な神経症状への進行を防げる可能性があります。

このような既に屈曲動作の制限がある方は、過剰に後ろに反り過ぎて神経を圧迫。

放置していると次第に取り返しがつかないケースもあり、専門家に見てもらうことをお勧めします。

登戸ねもと整体&ストレッチスタジオのご症状・お悩みメニューは下記になります。腰痛(坐骨神経痛・ぎっくり腰・分離症・すべり症・腰椎椎間板ヘルニア)肩こり(頚椎症・頚椎椎間板ヘルニア・巻き肩・ストレートネック)膝痛・腱鞘炎など症状・お悩みの個別ページに飛ぶことができます。