ねもと整体&ストレッチスタジオ根本院長。
整体技術と運動指導の両面からサポート!
最終更新日 2026年6月6日
「ウォーキングのときはまったく気にならないのに、走り出すと股関節に詰まるような違和感が出る」という方が多くいらっしゃいます。
ねもと整体&ストレッチスタジオでは長年にわたって股関節の調整を行ってきましたが、こうした悩みをお持ちのランナーの方は少なくありません。
私自身も整体師として施術を行いながら、スポーツトレーナーとしてランニング指導も担当しています。この記事では、走ったときに感じる股関節の詰まり・違和感の原因と、自分でできる対策について詳しくお伝えします。
なぜ歩くと平気なのに走ると股関節が詰まるのか?

歩いているときはそこまで気にならないのに、走ると股関節に詰まりや引っかかりを感じる、という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。これには明確な理由があります。 歩行と走行の最大の違いは「動きのスピード」と「股関節への負荷の大きさ」です。走るという動作は歩くよりも格段に速い動きになります。さらに、走るときは歩くよりも股関節を大きく引き上げる必要があるため、関節への負荷が増します。普段の生活動作では問題にならない程度のわずかな引っかかりや可動域の制限が、ランニングという強度の高い動作になった途端に違和感として表れてくるのです。 つまり「走ると股関節が詰まる感じがする」というのは、股関節の動きに何らかの制限や偏りがある状態のサインです。放置していると痛みに発展したり、フォームの崩れから膝や腰への影響が出ることもあるため、早めに原因を知っておくことが大切です。
走ると股関節が詰まる3つの原因
股関節に詰まりや違和感が生じる原因は大きく3つに分けて考えることができます。
原因① 走るという動作の負荷の高さ

先ほどもお伝えしましたが、走るという動作は歩行と比べて股関節への要求が格段に上がります。走行時は片足で全体重を支える瞬間が生まれ、さらに着地の衝撃を股関節・膝・足首の3つの関節で吸収しなければなりません。加えて、走るためには股関節を大きく屈曲させて脚を前に引き上げる動きが必要です。 普段あまり体を動かしていない方や、座り仕事が多い方は腸腰筋(股関節の奥にある深層の筋肉)が硬くなりやすく、脚を引き上げる動作でつっかえるような感覚が出やすくなります。また、ランニングフォームのクセによって股関節の特定の方向に繰り返し負荷がかかることも、詰まりの感覚につながります。
原因② 股関節の動きに方向による偏りがある

股関節は「ボールと受け皿」のような構造になっています。大腿骨の丸い骨頭が骨盤の受け皿(臼蓋)にはまり込んでいる形です。このボールが受け皿の中でどの方向にもスムーズに転がれると、摩擦が少なく動きやすい状態になります。 股関節には屈曲・伸展・内転・外転・内旋・外旋という6方向の動きがあります。これらのどこかの方向に動きの引っかかりや制限があると、その方向に負荷がかかったとき違和感や詰まりが生じます。 重要なのは、「痛い方向・動きにくい方向に無理に動かせばよくなる」というわけではないという点です。これは多くの方が誤解しやすいところですが、股関節の構造上、動きにくい方向に直接アプローチするよりも、まず動きやすい方向にずらしてから動かすことで、引っかかりが取れやすくなります。不得意な方向への動きを出すためには、得意な方向への動きを先に引き出すことが必要なのです。この考え方は当院の関節ニュートラル整体でも大切にしているアプローチです。
原因③ 股関節がルーズなタイプ(特に女性に多い)

股関節の問題というと「硬い」イメージをお持ちの方が多いのですが、実は逆のパターンもあります。股関節が「ルーズ(緩い)」なタイプの方も、走ると詰まりや違和感が出やすいのです。 このタイプは特に女性に多く見られます。遺伝的に関節の靭帯が緩めで、股関節そのものはよく動くにもかかわらず、周辺の筋肉量が少ないために関節が安定しない状態です。関節を支える筋肉がしっかりしていないと、走るときに骨頭が受け皿の中で余計に動いてしまい、それが詰まりや引っかかりの感覚として現れます。 このタイプの方に対しては、ストレッチで柔軟性を高めるよりも、股関節周辺の筋肉をしっかりつけて関節を安定させることが最優先の対策となります。
股関節の詰まりを改善するために自分でできること
まずは股関節の動きの特性を理解する

股関節には屈曲・伸展・内転・外転・内旋・外旋という複数の動きがあります。セルフケアとして股関節周りをほぐそうとするとき、「どの方向でもとにかく動かせばよい」と思いがちですが、実はそうではありません。 引っかかりを感じる方向に直接圧をかけたり、無理に動かそうとすると、かえって炎症を起こしたり痛みを強めることがあります。まず動かしやすい方向に股関節をずらし、そこから徐々に動きにくい方向へアプローチする、という順序が大切です。この感覚をつかむのが難しい場合は、専門家に一度診てもらうと自分の股関節の得意・不得意な動きを把握しやすくなります。
スクワットで股関節周りの筋力を高める

股関節の詰まりや不安定さに対して、筋力強化は非常に効果的なアプローチです。難しく考える必要はありません。まずはスクワットから始めましょう。 スクワットは股関節・膝関節・足関節という下半身の3つの関節をバランスよく使う動作です。自分のペースで継続することで、自然と股関節周辺の筋肉量が増え、関節への負担を軽減することができます。 基本のスクワットに慣れてきた中級者以上の方には、ブルガリアンスクワットがおすすめです。後ろ脚を台や椅子に乗せ、前脚だけで体を支えながら行うこの種目は、大腿四頭筋・大臀筋・ハムストリングスといった脚全体の大きな筋肉をまとめて鍛えることができます。マシンや特別な器具がなくても自宅で行える点も大きなメリットです。股関節の詰まりや不安定さに対して、筋力強化は非常に効果的なアプローチです。難しく考える必要はありません。まずはスクワットから始めましょう。 スクワットは股関節・膝関節・足関節という下半身の3つの関節をバランスよく使う動作です。自分のペースで継続することで、自然と股関節周辺の筋肉量が増え、関節への負担を軽減することができます。 基本のスクワットに慣れてきた中級者以上の方には、ブルガリアンスクワットがおすすめです。後ろ脚を台や椅子に乗せ、前脚だけで体を支えながら行うこの種目は、大腿四頭筋・大臀筋・ハムストリングスといった脚全体の大きな筋肉をまとめて鍛えることができます。マシンや特別な器具がなくても自宅で行える点も大きなメリットです。
症例紹介!フルマラソン完走を目指した30代男性のケース

実際にご来院された方の事例をご紹介します。 30代の男性で、川崎市内にお住まいの方です。学生時代にサッカーをされており、10年ほどのブランクを経てフルマラソンへの挑戦を決意し、運動を再開されました。再開からしばらくは順調だったのですが、3ヶ月ほど経ったころから走ると股関節に違和感が出るようになり、痛みも伴うようになってきたためご来院されました。 実はこの方、以前にも当院をご利用いただいたことがあり、股関節のお悩みでご相談いただいたご縁がありました。 検査をしてみると、股関節自体がもともとそこまで硬いタイプではありませんでした。ただ、股関節の内旋方向(内側への回転)の動きに制限があり、さらにハムストリングス(太ももの裏の筋肉)の柔軟性も低下していました。また、ランニングによって股関節周辺に繰り返し負荷がかかっていたにもかかわらず、関節を安定させるための筋力が十分でない状態でした。 そこで以下の3点をご提案しました。 ・スクワットによる股関節周辺のスタビリティ(安定性)向上・股関節内旋のストレッチで可動域を改善・ハムストリングスのストレッチで骨盤の動きをスムーズに 整体は週1回ペースで通っていただき、セルフケアも並行して続けていただいた結果、3ヶ月後には痛みがほぼなくなりました。そして目標としていたフルマラソンも見事完走されました。 この方のケースのように、股関節の問題は「どこに制限があるか」「何が足りていないか」を正確に把握した上で、整体とセルフケアを組み合わせて取り組むことが改善への近道です。
こんな状態のときは整体への相談をおすすめします

セルフケアを続けても改善が見られない場合や、以下のような状態がある場合は、専門家への相談をおすすめします。 ・走るたびに股関節の詰まりや引っかかりが出る・違和感が痛みに変わってきた・走るフォームが崩れてきた、または膝や腰にも影響が出てきた・セルフでストレッチをしても変化を感じられない・股関節の「どの方向に動きにくいのか」自分では判断できない 股関節の詰まりは、骨盤の傾きや大腿骨頭の位置のズレが関わっていることが多く、自分では気づきにくい原因が潜んでいる場合があります。当院では股関節の可動域を丁寧に確認しながら、関節がニュートラルな位置に戻るようにアプローチしています。整体師とトレーナーの両方の視点から、施術だけでなく運動指導も合わせてご提案できますので、ランニングを続けたいとお考えの方もお気軽にご相談ください。
まとめ

「走ると股関節が詰まる感じがする」という違和感は、多くのランナーが経験しながらも「そのうち慣れるだろう」と放置しがちな症状です。しかし原因を知らずにいると、走るたびに関節への負担が積み重なり、やがて明確な痛みや他の部位への影響へと発展することがあります。
走ると股関節が詰まる3つの主な原因
- 走行という高負荷な動作に対して、股関節の準備が追いついていない
- 股関節の特定の方向に動きの引っかかりや制限がある
- 股関節周辺の筋力不足により、関節が不安定になっている
正確な評価をもとに整体とセルフケアを組み合わせることで、3ヶ月程度で大きく改善できるケースも多くあります。「走ると股関節が詰まる感じがする」という違和感を感じたら、それは体からの早めのサインです。諦めずに適切なケアを続けることで、快適なランニングを取り戻すことは十分に可能です。
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