ねもと整体&ストレッチスタジオ根本院長。
整体技術と運動指導の両面からサポート!
最終更新日 2026年5月26日
妊娠中に腰痛や股関節痛が起こりやすい医学的な理由

妊娠中に腰や股関節がつらくなると、「整体に行きたいけれど赤ちゃんに影響が出たら怖い」「マッサージや整体って妊婦でも大丈夫なの?」と不安になる方はとても多いと思います。特に初めての妊娠の場合、何が安全で何がリスクになるのか分からず、結局ひとりで痛みを我慢し続けてしまう…そんな経験をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
お腹の中に新しい命を宿しているからこそ、自分の体のことは後回しになりがちです。でも、妊娠中の体の痛みは「仕方のないこと」ではなく、体がしっかりとサインを出しているということです。そのサインを見逃さず、安全な方法でケアすることが、お母さん自身の体のためにも、これから生まれてくる赤ちゃんのためにも大切なことだと私は考えています。
妊娠中の腰痛は非常に多く、約半数以上の妊婦が腰痛を経験するという報告があります。なぜ妊娠中はこれほど体の痛みが起こりやすいのでしょうか。その背景には、妊娠中特有のホルモン変化と、お腹が大きくなることによる姿勢の変化という、ふたつの大きな要因があります。
リラキシンというホルモンが関節を緩める

妊娠すると、体内では「リラキシン」というホルモンの分泌が増えます。リラキシンには関節や靭帯を緩める作用があり、これによって骨盤が不安定になり、腰痛が起こりやすくなります。
このホルモンは出産の準備として欠かせないものですが、骨盤の関節である仙腸関節を緩め、骨盤を支える筋肉(梨状筋)への負担を高めることで、坐骨神経が圧迫されて坐骨神経痛につながることもあります。
また、骨盤がゆるんで不安定になることで、仙腸関節(骨盤の後ろ側の関節)や恥骨に痛みが出ることがあります。もともと骨盤を支える筋肉が弱い方はより症状が出やすくなります。
お腹が大きくなることで腰への負担が増す

妊娠が進むにつれてお腹が前に出てくることで、重心が前方へ移動します。この変化に対応しようとして腰が後ろへ反りすぎてしまい、腰椎(腰の骨)への負担が集中して腰痛が生じます。妊娠後期に近づくにつれて胎児の成長、骨盤の形態・姿勢の変化、体重増加に伴う骨盤帯痛の頻度が増加します。
さらに、妊娠中に腰痛を経験した方の45%が産後も痛みを訴え、3年経過しても約17%の方に痛みが持続するという報告もあります。妊娠中の腰痛は「仕方のないこと」とそのままにせず、早めにケアしておくことが産後の体のためにも大切です。
妊娠中に起こりやすい痛みの種類

妊娠中に多くの方が経験する痛みには、主に以下のものがあります。
・腰痛:最も多い症状で、腰が反りすぎることによって腰椎への負担が集中して起こります。 ・股関節の痛み:リラキシンの影響で股関節周りの靭帯が緩み、歩行時や立ち上がりの際に痛みを感じやすくなります。
・恥骨痛:骨盤前方の恥骨結合(恥骨を左右でつなぐ関節)が緩むことで、歩くたびに痛みが出ることがあります。 ・仙骨痛・骨盤帯痛:お尻の中央部や骨盤全体に鈍い痛みや違和感が生じます。
・坐骨神経痛:骨盤周辺の筋肉の緊張が神経を圧迫し、お尻から足にかけてしびれや痛みが走ることがあります。
これらの症状は、薬の服用が難しい妊娠中に「何もできない」とあきらめてしまいがちですが、マタニティ整体によって体への負担を軽減できる可能性があります。
妊娠何ヶ月から整体に通えるの?

マタニティ整体を受けられる一般的な期間は、胎盤ができてくる安定期に入った時期からです。安定期は妊娠5ヶ月(16週)前後が一般的とされており、流産リスクが低下し、日常生活も送りやすくなる時期です。
当院では安定期に入った妊婦さんから出産直前まで施術を行っております。お腹の大きさや体の状態に合わせて姿勢や施術内容を都度調整していますので、「もうすぐ出産なのに腰がひどく痛い」という方もお気軽にご相談ください。
ただし、切迫早産など医師から安静の指示が出ている場合は施術が適さない場合があります。不安な方は、まずかかりつけの産婦人科にご相談のうえでご来院ください。
整体院を選ぶ際の大切なポイント
マタニティ整体に対応している整体院を選ぶ際には、以下のポイントを確認するようにしましょう。
うつぶせ以外の姿勢で施術できるかどうか?

妊婦さんへの施術で最も大切なポイントのひとつが、うつぶせを使わずに施術できるかどうかです。お腹が大きくなった状態でうつぶせになると、お腹を圧迫してしまい非常に危険です。そのため、横向き・仰向け・座位という3方向の姿勢を使い分けながら施術できる技術と環境が整っているかどうかが、整体院選びの第一の確認ポイントになります。
特に「横向きの施術」は、妊婦さんのケアにおいて非常に有効です。背骨の調整や腰回りのストレッチを横向きで行うことで、お腹への負担をかけずに施術を進めることができます。ただし、横向きの施術に慣れていない施術者の場合、その姿勢を長時間保ちながら的確に施術することが難しくなります。横向きでの施術に十分な経験と技術を持つ施術者かどうかも、重要な判断基準です。
当院では、日頃から横向き・仰向け・座位をベースにした施術を数多く行っており、妊婦さんにもうつぶせを使わずに十分なケアができる体制を整えています。
仰向けのときは膝を曲げた姿勢で腰の負担を軽減する

仰向けで施術を受ける際に気をつけていただきたいのが、腰の反りすぎです。足をまっすぐ伸ばした状態で仰向けになると、腰が浮き上がって反りすぎてしまいます。
腰椎が過度に反った状態は腰痛を悪化させるリスクがあるため、仰向けの際は膝を曲げた姿勢(クック・ライポジション)にすることで、腰が自然な位置に保たれ負担を軽減できます。不安な場合は施術者に「膝を曲げてもらえますか」と伝えてください。
施術中に気をつけていただきたいこと

整体の施術そのものが安全に行われていても、院内での動作中に思わぬ事故が起きることがあります。以下の点に注意して、安全に施術を受けていただくようにしましょう。
・ベッドの乗り降り:施術中に眠くなることがあります。体制を変える際は必ず施術者に声をかけ、ゆっくりと動いてください。お腹が大きくなると普段と体の感覚が変わるため、ベッドから落ちそうになることも実際にあります。
・院内外の移動:玄関の段差や椅子からの立ち上がりなど、移動中の転倒リスクは整体院の中だけでなくどこにでもあります。
施術で体がほぐれてリラックスした後は特に注意が必要です。普段よりも意識的にゆっくり動き、段差では十分気をつけましょう。
妊娠中にできるセルフケアと体づくり

整体院への通院と並行して、日常生活の中でできるセルフケアも体のために大切です。出産が近づくにつれて各関節が固まりやすくなるため、マタニティエクササイズなどで体を動かし、関節の動きを保っておくことが産後の回復にもつながります。
特に意識していただきたいのが「前屈の柔軟性」です。前屈(前にかがむ動作)が硬くなると、その代わりに腰が後ろへ反りすぎてしまい、腰痛が悪化しやすくなります。
仰向けで膝を胸に引き寄せるような緩やかなストレッチや、四つ這いでゆっくり骨盤を動かす体操などは、前屈の柔軟性を保つのに有効です。ただし、痛みが出る場合は無理をせず、施術者に相談しながら進めてください。
実際の施術事例:妊娠9ヶ月の腰痛が改善したケース

当院に来院された20代後半の妊婦さん(登戸新町在住)のケースをご紹介します。妊娠9ヶ月で出産直前にもかかわらず、腰の痛みが日に日にひどくなり日常生活もつらい状態でした。
施術を通じて体の状態を詳しく確認したところ、腰が反りすぎてしまう根本的な要因として「前屈制限」があることが分かりました。前屈時に指が床につかないほど体の前側の柔軟性が失われていると、その反動で腰が過剰に後ろへ反り、腰椎への負担が集中して腰痛が生じていたのです。
そこで横向き・仰向け・座位の3方向から施術を行い、前屈の動きを引き出すことを重点的に進めました。週2回のペースで合計7回の施術を受けていただいた結果、前屈と後屈のバランスが整い、腰が反りすぎる習慣が改善されて腰痛は徐々に楽になっていきました。その後、無事にご出産されたご報告もいただき、産後も股関節の痛みや腰痛のケアのために引き続きご来院いただいています。
産後は授乳など同じ姿勢を長時間続ける生活が続き、腰や肩への負担が増します。授乳をしているお母さんは、授乳に関わるホルモンとの兼ね合いで、産後しばらくの間は骨盤まわりの靭帯が緩んだ状態が続くことがあります。そのような時期に、薬に頼らずに体の痛みを軽減できるマタニティ・産後整体は、多くのお母さんにとって心強い選択肢になります。
まとめ

妊娠中の体の痛み、一人で抱え込まないでください。妊娠中に腰や股関節がつらくなっても、「赤ちゃんに何かあったら」「大げさかな」と我慢してしまう方はとても多いです。でも、妊娠中の体の痛みはホルモンの変化や姿勢の変化による、れっきとした体のサインです。我慢し続けることで悪化してしまうケースも少なくありません。
マタニティ整体を選ぶときのポイント
- 安全な環境と技術を持った整体院を選ぶことが最も大切
- うつぶせを使わず、横向き・仰向け・座位の3方向に対応できる施術者かどうかを確認する
- 横向きの施術に十分な経験があるかどうかを事前に確認する
- 通院の目安は安定期(妊娠5ヶ月・16週頃)以降
- 切迫早産や安静指示がある場合は、必ず産婦人科に相談したうえで来院する
薬を服用しにくい妊娠中・授乳中だからこそ、手技による施術で体の負担を軽減できる整体は、大きな力になります。
川崎市多摩区・登戸エリアで妊娠中の腰痛・股関節痛・恥骨痛にお困りの方は、マタニティ整体に対応しているねもと整体&ストレッチスタジオへお気軽にご相談ください。一人ひとりの体の状態に合わせて、安全を最優先にしながらしっかりとサポートいたします。
登戸ねもと整体&ストレッチスタジオの「当院のご症状・お悩みメニューまとめ」と「お困り別コラムまとめ」は下記になります。腰痛(坐骨神経痛・ぎっくり腰・分離症・すべり症・腰椎椎間板ヘルニア)肩こり(頚椎症・頚椎椎間板ヘルニア・巻き肩・ストレートネック)膝痛・腱鞘炎など症状・お悩みの個別ページに飛ぶことができます。
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