首・頭痛 頸椎の問題

首の痛みや頭痛、吐き気に悩まされる方が増えています。これらの症状の多くは、実は頸椎に原因があることをご存知でしょうか。向ヶ丘遊園ねもと整体&ストレッチスタジオの院長・根本大氏によると、頸椎は上部が硬く下部が緩い特殊な構造をしており、この部分への負担が様々な不調を引き起こすとのこと。交通事故によるむち打ちだけでなく、デスクワークやスマートフォンの使用など、日常生活での何気ない動作でも同様の症状が起こり得ます。本記事では、頸椎の問題が引き起こす症状とその対処法について、豊富な臨床経験を持つ根本氏に詳しく解説していただきました。
首の痛みや頭痛に悩まされていませんか?実は、これらの症状の多くは頸椎の問題が原因かもしれません。
首の構造を正しく理解し、適切なケアを行うことで、つらい症状から解放されることができます。
本記事では、頸椎の問題が引き起こす様々な症状とその対処法、さらには予防のためのアプローチについて、整体院での臨床経験をもとに詳しく解説していきます。
ねもと整体院長の根本です。
3月は後半は長期のお休みを考えています。
ご予約を頂いた方は、そのまま対応します。ご相談くださいね。
さて、むち打ちなど外傷性頚部症候群というと、交通事故などで首の挫傷・捻挫で、首の痛み、肩こり、頭痛、めまい、手のしびれ、などの症状です。
頸椎の上部は硬く、下部はルーズ

肩こり・頭痛を改善するために、頸椎の構造を知ることが大切です。
頚椎には、脊髄とよばれる神経が通りますが、上部の頸椎が硬い方がほとんど。
首の神経は脳から肩と腕につながっていますが、上部頸椎が硬い方は水道の蛇口が締まっていて、水がチョロチョロしか、でないようになっています。

首の神経を圧迫するのは、上の画像のように首を後ろに反る動作です。
交通事故などむち打ちの方が、衝突により、一気に首が後ろに反るようになっている方です。
しかし、事故を経験したことがない方でも、外傷性頚部症候群むち打ちのようなの方は多いです。
ストレートネック ストレッチで正しい方法を動画で教えます
TOKYO腰痛肩こりケアセンターとの対談動画を見て頂くと、分かるのですが、ストレートネックと診断されて、動画などを見て、間違ったストレッチをされている方が本当に多いですね。
首が衝撃的な揺れ動きにより生じる障害を、自分でフィットネスと考えて繰り返してしまうとむちうち(頚椎捻挫)を自ら誘発することになってしまいます。

頸椎の問題からくる頭痛や吐き気

首・頭痛を放置ししていると上肢の筋力低下・指先の麻痺などが起こります。
頚椎症・頚椎椎間板ヘルニア・頚椎後縦靭帯骨化症など診断されますが、クッションである椎間板は20代前半にも変性してくるので、当院にも首の問題でご来院されている方が多いですね。
当院では首の関節自体を安全に調整できますが、首の関節にも変形が骨棘ができます。
神経根を圧迫したり、加齢で脊柱管狭窄が見られるケースも多く、できるだけ早い年齢から関節ニュートラル整体では、この骨を一つ一つ安全に調整しています。
首が屈曲できない方は、一瞬のむち打ち症でも、慢性的な首こりでも、起こりやすくなります。
医療機関に行くほどでないと考えられている方も多く、気がついた時には、首に骨棘(とげ)ができて、こじれてしまうこともあります。
からまりまくった糸を如何にそのこんがらがった初めに戻すか?
動画で話しているように下肢の柔軟性を回復して猫背や巻き肩体質を改善する。予防に勝るケアはありません。
具体例を紹介します

デスクワーカーのAさんの場合:
長時間のPC作業で首が前に出た姿勢が常態化
肩甲骨周りが硬くなり、首の可動域が制限
まずは仕事の合間に5分おきに肩甲骨を意識的に寄せる運動を実施
昼休みには軽いウォーキングで下半身の血流を改善
3ヶ月かけて徐々に姿勢が改善し、首の痛みも軽減
主婦のBさんの例:
育児や家事で常に前かがみの姿勢
特に授乳時の姿勢で首に負担
床掃除の際は腰を落として行うよう意識改善
子育ての合間にヨガマットでストレッチを実施
半年かけて柔軟性が向上し、首こりが改善
営業職のCさんのケース:
運転時間が長く、常に前方を見る姿勢で首に負担
シートポジションを適切に調整
2時間おきに休憩を取り、簡単なストレッチを実施
帰宅後は足首からのストレッチで全身の柔軟性を向上
3ヶ月程度で症状が大幅に改善
学生のDさんの事例:
スマートフォンの使用時間が長く、首が前傾
勉強時の姿勢も悪く、猫背が常態化
スマートフォンホルダーを活用し、目線を上げる工夫
勉強の合間に背筋を伸ばす習慣づけ
2ヶ月程度で姿勢改善と共に頭痛も軽減
高齢者のEさんの場合:
年齢による筋力低下で姿勢が崩れがち
テレビを見る時間が長く、首の前傾が続く
毎朝のラジオ体操で基礎体力維持
散歩を日課とし、下半身の筋力維持
ゆっくりとした改善で3ヶ月かけて症状軽減
予防と改善のポイント:
日常生活での姿勢意識
目線を適切な高さに保つ
背筋を伸ばす意識を持つ
定期的な姿勢チェック
運動習慣の確立
毎日の軽いストレッチ
ウォーキングなどの有酸素運動
体幹トレーニング
生活環境の改善
作業環境の人間工学的な調整
適切な照明と画面の位置
休憩時間の確保
段階的なアプローチ
無理のない範囲から開始
徐々に運動強度を上げる
継続的なケアの習慣化
専門家との連携
定期的な整体やマッサージの利用
症状に応じた運動指導
経過観察と調整
このように、首や肩の問題は一朝一夕には解決できませんが、日常生活での意識改善と適切なケアの継続により、徐々に本来の状態に戻していくことが可能です。
多摩区在住者に見られる頸椎の不調 - 3つの改善事例から学ぶ

事例1:井上美代子さん(仮名・42歳・女性)
居住地: 多摩区長尾
職業: 医療事務
症状の経緯
コロナ禍以降、在宅勤務が週3日となり、仕事環境が大きく変化。自宅での作業姿勢の悪さから、首の痛みと頭痛が慢性化。特に夕方になると後頭部の痛みと吐き気が出現するように。
具体的な問題点
リビングのソファでノートPCを使用
画面を見下ろす姿勢が常態化
休憩時間が不規則
首の後ろ反りストレッチで自己流ケアを試みるも悪化
改善プログラム(3ヶ月)
作業環境の改善
PCスタンドの導入
専用デスクと椅子の設置
20分毎の姿勢チェックタイマーの設定
ストレッチプログラム
朝:首の前屈ストレッチ(5分)
昼休み:肩甲骨周りのストレッチ(10分)
夕方:下半身の柔軟運動(15分)
改善結果
約2.5ヶ月で頭痛と吐き気が大幅に改善。在宅勤務の満足度も向上。
事例2:中村航平さん(仮名・28歳・男性)
居住地: 多摩区生田
職業: システムエンジニア
症状の経緯
小田急線で新宿まで通勤(約50分)。通勤中のスマートフォン使用と長時間のデスクワークで、首の痛みと肩こりが悪化。休日に起床後、めまいと吐き気を感じることも。
具体的な問題点
通勤時の猫背姿勢
1日平均10時間のPC作業
運動不足
休日の寝すぎによる筋肉の硬直
改善プログラム(4ヶ月)
通勤時の改善
スマートフォンホルダーの活用
駅までの徒歩を速足に変更
2駅に1回は首の前屈ストレッチ
職場での対策
モニター位置の調整
1時間毎の背筋伸ばし体操
昼休みの周辺散歩習慣化
改善結果
4ヶ月で首の痛みが約7割減少。休日の体調不良も改善。
事例3:西田久美子さん(仮名・35歳・女性)
居住地: 多摩区登戸
職業: 専業主婦
症状の経緯
3歳と1歳の子育て中。抱っこや授乳、家事による前傾姿勢が続き、首から肩にかけての痛みと頭痛が慢性化。夜間の睡眠も浅く、朝方の吐き気も。
具体的な問題点
不適切な抱っこ姿勢
床掃除時の首への負担
育児ストレスによる筋緊張
睡眠の質の低下
改善プログラム(3ヶ月)
生活動作の改善
抱っこ紐の適切な使用法指導
授乳クッションの活用
床掃除時の姿勢指導
リラックスプログラム
子どもの昼寝時のヨガ
入浴時の首周りのストレッチ
就寝前の軽いストレッチ
改善結果
3ヶ月で頭痛の頻度が週3回から月1回程度に減少。睡眠の質も改善。
共通する改善のポイント
生活環境の見直し
作業姿勢の改善
適切な道具の活用
休憩時間の確保
継続的なケア
定期的なストレッチ
全身の柔軟性向上
姿勢への意識づけ
段階的なアプローチ
無理のない目標設定
小さな改善の積み重ね
定期的な状態確認
これらの事例が示すように、頸椎の問題は生活習慣の改善と適切なケアの継続により、着実な改善が期待できます。特に多摩区は通勤時間が長い方や、子育て世代が多い地域特性があり、それぞれの生活パターンに合わせた対策が重要です。
記事のまとめ

頸椎の問題と症状について:
頸椎の構造的特徴
上部が硬く、下部がルーズな構造
上部頸椎が硬い場合、神経の伝達が制限される
むち打ち症状(外傷性頚部症候群)の特徴
交通事故だけでなく、事故歴のない人でも同様の症状が出現
主な症状:首の痛み、肩こり、頭痛、めまい、手のしびれ
注意点と対策
誤ったストレッチは症状を悪化させる可能性
放置すると上肢の筋力低下や指先の麻痺などの症状が進行
20代前半から椎間板の変性が始まる可能性
予防とケア
早期からの適切な治療が重要
下肢の柔軟性回復と姿勢改善が予防に効果的
症状が軽いと感じても、早めの対応が推奨
腰痛肩こりケア体操



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