骨盤辺りの足の付け根が痛い理由

骨盤辺りの足の付け根が痛い理由

足の付け根の痛みは?!股関節痛の専門的解説

こちらの動画では、股関節の違和感について今日はお話していきたいと思います。足の付け根に違和感があるという方は当院でも結構いらっしゃるのですが、股関節の痛みと言うと、股関節自体がちょっと引っかかって痛みが出るというケースと、あとはよく言われている変形性股関節症によって骨と骨とがぶつかって起こる変形性股関節症、こういったものがあります。

そして、腰の方の腰椎、腰の方の神経が足の方に座骨神経など下の方に来ている関係で、腰で神経が圧迫されて痛みは足の付け根の辺りに出ているという可能性もあります。
このように、股関節の痛みでも色々パターンがあるので、一概に股関節自体の異常というわけではなくて、腰から来る場合とか関連の場合もあるので、全体的に当院では調整しています。

股関節か?腰の原因か?調べ方

調べ方としては、股関節をこう動かして、内側とか外側に動かして、痛いところがその時に痛みがさらに強くなるようだったら、そこの股関節の方が引っかかっていたり、今お話したような変形性の可能性もあります。

これで痛みがない場合は、もしかしたら先ほどお話した腰の方の神経の圧迫で座骨神経痛で付け根が痛いという可能性もあります。これを判別して、それぞれ対応されるといいと思います。

股関節痛との向き合い方

「また痛い…」朝起きて一歩踏み出した瞬間、足の付け根に走る痛み。階段を上がるたびに感じる違和感。多くの人が「歳だから仕方ない」と諦めているこの痛みは、実は股関節からのSOSサインなのです。
骨盤周辺の足の付け根の痛みは、人体で最も大きな関節である股関節の悲鳴です。毎日私たちの体重を支え、歩く、座る、立つという当たり前の動作を可能にしてくれているこの関節が、静かに助けを求めているのかもしれません。
なぜ痛みに気づくのが遅れるのか

実は、股関節の痛みには恐ろしい落とし穴があります。加齢によって軟骨がすり減り、骨同士が直接こすれ合って変形性股関節症が始まっても、最初は全く痛みを感じません。なぜなら軟骨には血管も神経も通っていないからです。
あなたの股関節で今まさに軟骨が削られているかもしれないのに、痛みという警告システムが働かない。これが股関節の最も厄介な特徴です。気づいた時には既に症状が進行し、日常生活に支障をきたすレベルになっているケースも少なくありません。

なぜ股関節の痛みに気づくのが遅れるのか?

特に40代以降の女性は要注意です。骨盤の構造、ホルモンの変化、日々の生活パターンが重なって、男性よりも股関節トラブルのリスクが高くなります。「私はまだ大丈夫」と思っているうちに、静かに進行している可能性があるのです。
「もう歳だから」「痛いのは当たり前」そんな風に諦めてしまう気持ち、よくわかります。でも、股関節の重要性を理解し、早めに対処すれば、あなたの人生はもっと快適になるはずです。痛みのない毎日、自由に歩ける喜び、それは決して夢ではありません。

痛み止めを飲んで一時的にしのぐのではなく、根本的な原因に向き合ってみませんか。継続的な股関節のストレッチや適切なケアを行えば、多くの場合、違和感は確実に軽減されます。ストレッチは単なる準備運動ではありません。関節周囲の血流を改善し、可動域を広げ、筋肉のバランスを整える、まさに股関節への愛情表現なのです。

そして何より大切なのは、関節の摩擦を減らすことです。骨同士の無駄な摩擦を減らせば、軟骨の損傷進行を遅らせ、痛みを和らげることができます。これは適切な運動、体重管理、正しい姿勢によって実現できます。
あなたの股関節は、これまでずっと頑張ってくれました。今度はあなたが股関節を大切にする番です。専門医による詳細な診断、理学療法、そして日々の小さな気づかい。それらすべてが、痛みのない未来への第一歩となるのです。

腰の方から足の付け根が痛くなることも・・

痛みの真の原因を見極める〜股関節痛の意外な落とし穴
もう一つ重要な点として、股関節自体の不具合ではなく、腰部の神経圧迫によって股関節周辺に痛みが放散するケースも非常に多く見られます。これは「関連痛」と呼ばれる現象で、実際の病変部位と痛みを感じる部位が異なるという医学的に重要な概念です。

私が股関節痛を訴えられる患者様を診察する際は、まず仰臥位(仰向け)で股関節を内転(内側に動かす)、外転(外側に動かす)、内旋・外旋(内側・外側への回転)と、あらゆる方向に動かして痛みの有無を詳細に確認していきます。

この動的検査において股関節自体に違和感や痛みが生じる場合は、股関節の器質的な不具合が原因と考えられます。しかし、股関節の可動域検査で痛みが誘発されない場合は、腰椎部の神経圧迫による関連痛として、股関節周辺に痛みが出現している可能性も十分に考慮する必要があります。

あなたが今日からできる痛みの見極め術

痛みの原因を全て股関節の不具合だと思い込んでしまうと、実際には脊椎側の問題が根本原因となっているケースを見逃してしまう危険性があります。腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、仙腸関節障害などが、股関節痛様の症状を引き起こすことは臨床上よく経験されます。

一般的に多くの医療施設では、このような動的な検査を十分に行わないことも少なくありません。そのため、患者様ご自身でも簡単なセルフチェックを行い、痛みの特徴を把握しておくことが重要です。正確な診断のためには、痛みの性状、発生部位、誘発動作などの詳細な観察が不可欠なのです。

あなたの股関節は、これまでずっと頑張ってくれました。今度はあなたが股関節を大切にする番です。専門医による詳細な診断、理学療法、そして日々の小さな気づかい。それらすべてが、痛みのない未来への第一歩となるのです。

高齢者の変形性股関節症の問題

高齢者の変形性股関節症について
なぜ年齢を重ねると股関節が痛むのか_

60代、70代になると、軟骨の弾力性が失われ、関節液の質も変化します。若い頃のように滑らかに動いていた股関節が、まるで錆びた蝶番のようにぎこちなくなってしまうのです。また、骨密度の低下により骨自体も脆くなり、関節への負担が増大します。
女性の場合、閉経後のホルモンバランスの変化が軟骨の代謝に影響を与え、男性よりも変形性股関節症のリスクが高くなります。さらに、長年の家事労働や育児による股関節への負担の蓄積も無視できません。

高齢者特有の症状パターン
高齢者の股関節痛は、朝の起床時や長時間座った後に特に強く現れる傾向があります。「朝一番の一歩が辛い」「椅子から立ち上がる時に痛む」といった症状は、関節の硬直が原因です。

硬直というのは関節が動かない状態で、一度硬直すると関節の動きは回復しません。

年齢を重ねることは避けられませんが、股関節の痛みと上手に付き合いながら、これからも自分らしい生活を続けていく為にも、できるだけ早く正しい知識と生活習慣の最適化をお勧めします。

股関節症の痛みを減らす為に自分でできること

股関節の摩擦を減らすストレッチ

股関節の痛みを軽減するためには、筋力強化と体重減少が世界的にもエビデンスが確立された方法です。
もう一つは、日本でもあまり知られていないことですが、関節の摩擦を減らすことが効果的です。そのためには、表層筋と腱の拘縮をできるだけ早期に改善することが重要となります。

一つの指標として、前屈時に指先が床に到達するレベルになると、柔軟性が正常に回復した状態と考えられます。この柔軟性の改善により、股関節周囲の筋肉バランスが整い、関節内での骨同士の摩擦が軽減されます。

拘縮した筋肉や腱は関節の正常な動きを阻害し、局所的な圧力集中を引き起こすため、継続的なストレッチングによる柔軟性の維持・改善が、股関節痛の予防において極めて重要な要素となります。

股関節痛理解度テスト - ねもと整体&ストレッチスタジオ

股関節痛理解度テスト

足の付け根の痛みと股関節に関する正しい知識をチェックしてみましょう。6問のテストであなたの理解度を測定します。

0 / 6 問回答済み
1

股関節の痛みと腰痛を見極める方法として正しいのは?

2

変形性股関節症の初期に痛みを感じにくい理由は?

3

股関節痛が特に女性に多い理由として正しいのは?

4

股関節痛の改善に最も効果的とされているのは?

5

歩行時に股関節にかかる負荷はどの程度?

6

股関節の摩擦を減らすために重要なのは?