最終更新日2026年8月21日
ねもと整体&ストレッチスタジオ根本院長。
整体技術と運動指導の両面からサポート!
50年にわたり全身を施術し続けてきた師の結論は明確です。痛みが出ている場所は、原因ではなく結果であるということです。腰が痛いからといって腰に原因があるとは限らず、体は全身でつながっており、どこか別の関節の動きが悪くなったことを、痛む場所が代わりに引き受けています。全身の連動を見極め、関節と筋肉の両面から整えることこそが、再発しない体をつくる唯一の道だと、関節ニュートラル整体を50年探求してきた師は語っています。
施術を始めたばかりの頃、私も「痛いところ」を追いかけていました

駆け出しの頃は、腰が痛いと言われれば腰を、首が痛いと言われれば首を施術していました。その場では楽になっても、しばらくすると同じ場所がまた痛むという繰り返しでした。今振り返れば、施術が効いていなかったのではなく、そもそも見ている場所が違っていたのだと気づきます。
私は関節ニュートラル整体という技術体系を学んでおり、現在も月に一度、この技術の創始者である及川雅登先生のもとで技術指導を受けています。先生は指圧の世界から入り、カイロプラクティックを極め、約30年前に、従来のカイロプラクティックとは異なる、全身のすべての関節を調整することを標準とした新しい技術として関節ニュートラル整体を完成させました。
もともと整体の源流は、120年ほど前からアメリカで発展したカイロプラクティックにあります。先生は実際にアメリカに渡り解剖実習を受け、現地のカイロプラクティックドクターのもとで技術研修も行っています。
しかし当時から現在に至るまで、手足の関節までを含めて調整する技術はあまり普及していませんでした。そこで先生は、手足の関節をすべて調整したうえで背骨や骨盤を整えるという、それまでにない技術を考案し、書籍を15冊出版してこの技術を広めてこられました。
体は「かばい合う」ようにできている

先生がいつも一貫して話されているのは、体は全身でつながっているため、どこが原因かわからない以上、全身の調整を標準にすべきだということです。臨床的にも実感するのですが、首が前に曲げられず痛みを強く訴える方は、太ももの裏側のハムストリングスが異常に硬かったり、かかと立ちやつま先立ちがうまくできない、つまり足首の動きに問題があるケースがほとんどです。
首や腰が痛いのに、なぜ足首が関係するのかと思われるかもしれません。無理もありませんが、現実にそうなのです。関節や筋肉は単体で動いているのではなく連動しており、どこか一箇所の可動域が落ちると、別の場所が過剰に働いてそれを補おうとします。
その補っている場所が、結果として痛みや疲労として現れるのです。海外の研究でも、痛みが出ている部位と実際に機能不全が起きている部位が一致しないという報告があり、こうした臨床実感を裏付けています。
写真で見比べると、一般的な整体と当院の施術に見た目の違いはほとんどわからないかもしれません。しかし実際に行っているコンタクト、つまり体への働きかけ方はまったく異なります。最近の整体の多くは、関節を調整している割合が少なく、筋肉のモビリゼーション、つまり筋肉をほぐす施術が中心になってしまっているというのが先生の見立てです。
関節を動かすときの法則

先生が今回もあらためて強く話されていたのが、関節を動かすときの法則です。例えば背骨を注意深く見ると、左には動かしやすいが右には動かしづらいといった引っかかりが見られることがあります。通常の発想では、動きにくい方向にぐっと押し込めば改善する気がするものです。
しかし先生の考え方はまったく逆で、動きにくい方向にいきなり動かすのではなく、一旦動きやすい方向に骨を動かしてから、動きにくい方向へわずかに動かすことが最も大切だと常々言われています。
私が駆け出しの頃に見ていた操体法やカイロプラクティックのカウンターストレインといった技術は、動きづらい方向へ動かすことが中心でした。
しかし関節の動きという観点で考えると、動きやすい方向へ動かすほうが理にかなっています。動かない方向にいくら力を加えても、実際にはあまり動きは変わりません。それよりも一旦動きやすい方向に骨をつかんでから、動きにくい方向へ少しだけ動かすというのが、現実的で効果のあるやり方だということです。
平均寿命が延びた今、通用しなくなった技術

30年前と比較すると、日本人の平均寿命は男女ともに明らかに延びています。厚生労働省の統計によれば、平均寿命は男性で81.09歳、女性で87.13歳となっており、30年前の水準からそれぞれ4歳以上延びました。
現在100歳以上の高齢者は全国で10万人程度とされていますが、これがいずれ30万人規模になるとも言われています。及川先生はこうした流れを30年前から予想し、従来のカイロプラクティックから現在の関節ニュートラル整体というスタイルへと技術を変化させてきたと話されています。
一方で、現在の日本人の生活習慣を見ると、歩く機会が明らかに減っています。その証拠に、メタボリックシンドロームや、加齢に伴い心身が虚弱になるフレイルといった状態が、食生活の変化とあわせて運動機能の低下として顕著に現れています。こうした背景から、30年前に通用していた技術が今では通用しない、常に技術を進化させ続けなければならないと先生は繰り返し話されています。
整体の効果を最大限に活かすリハビリテーション

先生が最も大切だと話されているのが、下半身の柔軟性を回復させるリハビリテーションを患者さん自身に行ってもらうことです。腰痛のお客様に対して、フィットネスと呼べるレベルの運動指導を行っている整体院は、実はそれほど多くありません。
以前は腰痛に対して、体を反らす動きを中心としたマッケンジー体操や、逆に丸める動きを中心としたウィリアム体操といった運動が推奨されていました。しかし問題は、背骨を伸ばしたり反らしたり丸めたりすることよりも、下半身が硬いために腰が過剰に動きすぎてしまうことにあると先生は提唱されています。
そのため、関節を守るための運動としては、スクワットやかかと上げのカーフレイズのほうがはるかに重要だと常々話されています。特にスクワットについては、高齢の患者さんでも100回、200回という回数をこなす指導をされているそうです。
高齢者の場合、負荷を強くすると怪我のリスクが増えるため、低負荷で回数を多くこなすトレーニングを推奨しているとのことです。
体は複雑系だから。理論通りにはいかない

先日、施術を行っていても症状が良くなるケースと、なかなか良くならないケースがあることについて、先生に質問をさせていただきました。
その際に先生がおっしゃっていたのは、人間の体というものは非常に複雑系であるため、同じ施術を行ったとしても、必ずしも同じような結果が得られるとは限らないということでした。一人ひとりの体の状態や背景が異なる以上、同じアプローチが万人に等しく効果を発揮するわけではなく、そこにこそ施術の難しさと奥深さがあるのだと改めて教えていただきました。
このお話を伺い、私たちが目指すべき姿勢について深く考えさせられました。私たちにできることをすべて行い、それでもなお改善が見られないケースに直面したときこそ、そこで諦めるのではなく、根気強く糸口を探り続けていく姿勢を持ち続けなければならないと、改めて強く感じた次第です。体という複雑系と向き合う以上、一つの方法に固執せず、常に多角的な視点から原因を探り、一人ひとりに合った施術の道筋を見出していくことこそが、私たちに求められている姿勢なのだと思います。
症状が強い方でも3ヶ月かかる理由
症状が強い方の場合、改善までに3ヶ月ほどかかります。これもゴッドハンドと呼ばれる及川先生ですら、本当に強い症状のケースでは3ヶ月はかかると話されている内容です。
3ヶ月というのは、筋肉が入れ替わるタイミングでもあります。この3ヶ月間、集中的に整体の施術を行うと合計で20回から30回ほどかかりますが、関節の引っかかりが徐々に変わってきます。
そして、痛みが出ていた関節の炎症も落ち着いてくるというのが現実のようです。この期間に技術の高い治療家のもとで集中して施術を受けることで、初めて本来の体に近づき、痛みが再発しづらい体をつくっていくことができるのです。
腰痛・肩こりを根本的に改善するには骨を掴む

腰痛肩こりを根本的に改善するには、骨を掴む技術が必要です。
整体やマッサージなどの手技療法を多く存在しますが、当院のこだわりとして、筋肉を揉むのではなく、関節を一つ一つつかみ、圧縮・離開・屈曲・左右の回旋・左右の側屈と8方向に弾力を回復させていきます。及川先生が考案されたこの技術は危険性がなく、高齢者でも安全に脊椎の調整を受けることが可能です。

四肢の関節まで骨を掴み調整できる
アメリカの発祥のカルプラクティックでも脊髄を中心とした施術です。及川先生が考案した。手足の関節を調整する技術は世界でも類を見ないほど細やかです。首が痛くても、肩が痛くても、必ず手足の調整を行った後、脊椎を調整し、最後に仙腸関節や腰仙関節(ようせんかんせつ)をすべて調整していく施術法です。

筋肉・腱・筋膜まで調整できる
当院でも、60分以上の整体ではご希望に合わせてPNFを応用したリハビリテーションを全身に行っております。体のねじれを解消するには、この対角螺旋の独特の運動療法が必要です。関節・筋肉・筋膜・皮膚とあらゆる組織に対応した幅広い技術を常にアップデートし、ご症状に合わせた施術を行っております。
1つのやり方では解決しない

1つのやり方だけで解決することはない、これも先生が常々話されていることです。皮膚や筋膜といった外受容性感覚器と、骨をつないでいる靭帯を中心とした関節の内受容性感覚器、この両方に施術を行って初めて、全身の関節の問題が解決すると言われています。
当院でも50分以上のコースでは、皮膚や筋膜、筋肉のリハビリテーションまで行いますが、30分から40分のコースでは全身の関節調整が中心になります。
痛みの原因を突き詰めていくと、表面の筋肉の問題と、内側の関節の問題の両方に必ず突き当たります。この両方を調整できるように体系化されたのが、関節ニュートラル整体です。とはいえ、定期的に通うことが難しい方や、短い時間のコースを希望される方もいらっしゃいます。
そうした方には、特に筋肉に関しては1日3分から10分でできるセルフケアやスクワットを毎日続けてくださいとお伝えしています。これらはすべて、師である及川先生が常々話されていることを、私自身のお客様にもそのままお伝えしているだけです。
他社との比較表

「整形外科」「一般的な整体院」「ねもと整体」で、実際に何を行っているかを比較すると、その違いがより明確になります。
原因がはっきりしている病気や怪我のケースとして画像検査や投薬が必要な場合は、病院が専門です。しかし、痛みを繰り返さない体をつくるためには、全身の関節可動域の検査と、日々続けられる運動指導まで踏み込んでいるかどうかが分かれ目になります。
| 比較項目 | 整形外科 | 一般的な整体院 | ねもと整体 |
|---|---|---|---|
| レントゲン・画像検査 | ◎ | ✕ | ✕ |
| 薬の処方 | ◎ | ✕ | ✕ |
| ストレッチ・マッサージ | △ | ○ | ◎ |
| 全身の関節可動域検査 | △ | △ | ◎ |
| 運動指導(リハビリ・トレーニング) | ✕ | △ | ◎ |
| 創始者による継続的な技術研鑽体制 | △ | △ | ◎ |
まとめ

痛みは体からの最終的なサインであり、出発点ではありません。原因を探るには、痛む場所ではなく体全体の連動を見る必要があります。50年にわたり全身を診続けてきた師の結論は、関節と筋肉の両面から全身を調整し、日々のリハビリテーションを続けることこそが、再発しない体をつくる唯一の道だというものです。
今日からできる3つのポイント
- 痛む場所は原因ではなく結果であり、全身の連動から原因を探ることが不可欠
- 関節と筋肉、両方の感覚器に働きかけて初めて根本的な改善につながる
- スクワットなど下半身のリハビリを日々続けることが再発防止の鍵になる
自己判断で痛む場所だけをケアし続けることには限界があります。技術のある専門家による全身評価と、日々のセルフケアを組み合わせて継続することが、痛みを繰り返さない体づくりの近道であり、本当の意味での改善につながっていきます。
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