頸椎調整の神髄 〜超一流整体師が教える安全で効果的なアプローチ〜

神奈川県川崎市登戸の「ねもと整体&ストレッチスタジオ」院長の根本大です。私は整体師として20年ほどのキャリアを積んでまいりましたが、私の師匠である及川雅登先生におかれましては、実に臨床歴50年という豊富なご経験をお持ちです。
及川先生は、18歳から指圧マッサージ・カイロプラクティックなどの矯正技術を研鑽される中で、日本人の体型や特性に適した安全性の高い施術法を追求されました。その結果、再現性に優れ、全身の関節を効果的に調整できる「関節ニュートラル整体」という独自の施術法を考案されました。
及川先生は3歳で交通事故から後遺症で悩み、ご自身の体を回復を願い、治療家を志した経緯があります。既存の治療法では交通事故の靭帯の伸びた首の対応ができないことを様々な有名治療家の施術を受けて体験されています。
ねもと整体&ストレッチスタジオの施術は及川先生のご自身の経験から、従来の手技にない精密な骨へのコンタクトを微細に調整できる正に1mmの世界を体現されています。
長年にわたって後進の育成にも力を注がれており、及川先生のご指導を受けた治療家は数千人にも及ぶと言われております。
私自身も20年間にわたり先生の技術を学び続け、現在でも毎月必ず1日は先生とご一緒させていただく機会を大切にしております。
このブログを投稿する前日にも、午前10~午後5時まで先生からマンツーマンでのご指導を賜り、その後は焼肉店での打ち上げ、さらには二次会と、一日を通して実技中心のパーソナル指導をいただきました。
毎月1日は師匠と有志の仲間の先生と技術練習の為に過ごし、研鑽しております。
毎月のご指導を受けながら感じますのは、先生ご自身も常に進化し続けておられるということです。
そのため、勉強すればするほど整体術の奥深さに魅了されております。技術の追求に終わりはありませんが、先生からは施術技術のみならず、治療家・経営者としてのマインド面についても常にメンターとしてご相談に乗っていただいており、大変心強く感じております。
匠の手技を解剖!ゴットハンドが教える首の調整テクニック

首の調整というのは非常に難解な技術でございまして、真に卓越した腕を持つ治療家は全体の1%にも満たないと言われております。頸部には脳に直結する重要な神経が集中し、解剖学的にも複雑な構造を有しているため、精密な技術と深い専門知識が不可欠となります。患者様の安全を確保しながら効果的な施術を行うには、高度な熟練技術が求められるのです。
当然のことながら、患者様を練習台にするわけにはまいりませんので、私どもは常に専門的な研修を通して技術を磨き、確実に再現できる状態になってから初めてお客様への施術を行わせていただいております。
さらに定期的に技術のチェックを受け、改善点を見出すことも重要です。これはまさにPDCAサイクル(計画・実行・評価・改善)の繰り返しが技術を極める唯一の道であることを物語っております。
当院では、すでに椎間板ヘルニアや頚椎症により肩の痛みやしびれを発症されている患者様に対しても、この高度な技術があるからこそ安心して施術をさせていただいております。安全性が高く確立された技術だからこそ、比較的症状が重い方にも対応でき、時にはこちらが驚くほどの回復を見せることもございます。
しかしながら、しびれの症状が現れている段階では、すでに病状がかなり進行していることを意味します。高齢者施設などでは、多くの方が半身不随になられたり、恒久的な麻痺やしびれに悩まされている実情をお聞きします。
これらの重篤な症状への進行を若い時期から予防するという意識を持たれる方は、残念ながらほとんどいらっしゃいません。歯科医院での定期検診のように、私どものような専門的訓練を受けた施術者から定期的にケアを受けていただければ、将来的なリスクを大幅に軽減できると常々感じております。
もちろん、症状が進行している方の場合は、回復までに必要な施術回数や期間が増えることも事実でございます。そのため、確かな技術に裏打ちされた自信ある施術と、患者様への心強いフォローアップ体制を最大限に充実させるべく、このような個人指導としての研修を継続していくことが不可欠であると強く認識しております。
脊椎の動きはたったの1000分の1mm ほぼ動いていない世界

一般的に整体と言うとボキッと音がなると骨が元に戻った!という認識をされてる方が未だに多いです。
医療機関で実際にカイロプラクティックの瞬間的な矯正でどれだけ動くか検証実験したところ、1/1000mmしか動いていなかったそうです。
1/1000mmと言うとほぼ動いていない世界です。
ほとんど動かない脊椎を強い衝撃で動かそうとすると大きな事故に繋がります。
年末にタイで伝統的なマッサージで死亡事故も起きていることから、最近では私のお客様も頚椎の手術に関してはリテラシーが高まってきています。
骨がずれたり戻ったりする主義ではなく、本来稼働する範囲の動きを正常に動くようにしている範囲の施術です。
ただし、この1mm以内の調整ができると首の回旋や屈曲、側屈が手技により、回復できます。
この1mm以内の頸椎の動きを体で感じ、無意識のレベルで施術するまでには相当の時間と訓練が必要です。
危険な衝撃ではなく、安全な技術で。1mm以内の繊細調整

今回の師匠からの指導で私が修正頂いたのは、もっと微細に動かせ!ということです。通常の患者様には対応できても、関節リウマチの方、変形性が進行している方、すでに神経痛に痛みが及んでいる方など重症の方が混じってご来院されてきています。
そのような通常とはイレギュラーな対応をしなければいけないケースでも、冷静沈着に安全で効果を出すためには、指導いただいたことを念頭に来月の研修までに課題を持って日々の臨床にあたる他ありません。セミナーでは整体で適用外の方がどのような薬物療法を受けているのかということも共有していただきました。
神経保護作用があるとするノイロトロピン。また痛み止めのロキソニンは日本では広く使われていますが、アメリカではFDAの承認を受けておらず、販売されていないようです。これは主に胃腸障害や心血管リスクの懸念からです。歌手のレディー・ガガの線維筋痛症がサインバルタという抗うつ剤を使用して効果があったなど、適応外でも患者様との会話で役立つ情報を共有頂きました。
またトレーニングに関しても、先生は造詣が深く、先生自身が若い時にバーベルスクワットで200kg、レッグプレスで600kgを挙げていて、その後に肉離れを経験されたので、何に対しても桁違いの実績をお持ちです。
整体の技術だけでなく、多岐にわたる専門知識を持つ先生のご経験は、整体師としてだけでなく、総合的な健康管理やスポーツパフォーマンス向上のアドバイザーとしても優れた能力をお持ちです。日大レスリング部のヘッドトレーナーを15年兼務されてきており、トップアスリートの体を良く知ることから、私のパーソナルトレーニング指導にも及川先生の卓越した運動指導のエッセンスは多く導入されております。
微細な調整で大きな変化を。イレギュラーにも対応する施術力
長年この仕事を行っている私でも、常に全てのお客様に対応ができるのか?というと難しいのが現実です。それは、一定数はの方はご病気や怪我のレベルまで悪化や罹患されているからです。
自分が経験していない症状でも常に勉強していればパターンに外れても医療機関に紹介したり、できることは多いと思います。
回復可能でありながら、既存の方法では対応できない方のためにも、手技の反復練習は欠かせません。
腰痛肩こりなどの慢性痛は関節へのアプローチがマスト

腰痛肩こり・首の痛みの9割は脊椎椎間関節の調整が必ず必要です。この脊椎の調整は力ではなく、技術の世界と言えるでしょう。
脊椎を掴む手技のテクニック

骨の模型とは異なり、靭帯は皮膚や筋膜・筋肉などの軟部組織があり、直接骨に触れることができません。必要な微細な動きを調整するには長年磨いた骨を掴むスキルが必要です。
うつ伏せだけの施術は負担になる

当院の関節ニュートラル整体では必ず、うつ伏せ・側臥位・仰臥位・座位と4方向から施術しています。うつ伏せだけでは、上から押すことになり、患者様に過剰な上からの圧が加わることを控える為です。
痺れは要注意 痛み・痺れ・麻痺になると手術にも・・

足や手の痛みや痺れの9割は頸椎・腰椎の神経の圧迫と言われています。長い間痺れがある方は手術をしても痺れは残り、極論をいうと日々の予防しかありません。
関節ニュートラル整体での定期的なメンテナンスをされている方は重症化を防がれています。
臨床歴50年の及川先生との対談動画
及川先生は既に著書15冊DVD20枚など治療業界でも長年ご活躍されています。先生は日頃お忙しい方なので、SNSやYouTubeはほとんど投稿されていません。
しかし、弟子の私の無理なお願いでねもと整体&ストレッチスタジオのYouTubeには何度も出演頂きました。
先生は茨城県の牛久で現在も毎日施術を行い、毎週、東京の整体師・トレーナーの育成の学校での講師や、自社でのセミナー活動も行っております。是非貴重な動画ですので、是非ご覧ください👇
整体で腰痛や股関節がなぜ?根本改善できるのか?わかりやすくまとめました。
関節ニュートラル整体とは?
関節ニュートラル整体は、自分で動かせる範囲(自動運動)を超えて、他人に動かしてもらう範囲(他動運動)、そしてさらにその先にある「遊び」の部分まで含めた3段階で関節の動きを回復させる技術です。
この方法は骨そのものを動かすというより、関節を覆っている膜(皮膚、筋膜、血管、神経、軟骨など)を調整します。
どのように動的検査をするの?
整形外科的なテストで身体の動きを調べます。例えば、前後の開脚や左右への動き、関節の回転などを確認し、数値化します。股関節に問題があっても、痛みは腰や膝に出ることがあるので、全身的な検査が大切です。
どんな症状が改善できる?
変形が軽度(自動運動の制限が1割以内)なら完全回復も可能
重度の変形があっても、日常生活に支障がなければ整体で対応可能
症状は改善できても、変形自体は治せないことも多い
医療機関との連携
重症な場合(例:変形性股関節症が進行している)は、手術(人工関節など)が適切な選択肢になることもあります。整体師は「修理屋」の立場で、修理できないものは「手術屋さん」に任せるというスタンスが大切です。
また、心臓疾患やがんなど、整体では対応できない病気の知識も必要です。肩の痛みが心臓の問題だったケースもあり、適切な医療機関への紹介も重要です。
何より大切なのは予防と正しい知識です。自分の体の状態を理解し、適切なケアを選ぶことが長期的な健康につながります。
実は多くの自己流エクササイズで痛めている現実 ハムストリングの肉離れは何時でも起こる!予防は?!
ストレッチと肉離れの関係
柔軟性には生まれつきの個人差があります。力士のように前後・横に180度開脚できる人もいれば、そこまで開かない人もいます。Y字バランスを簡単にこなせる人もいれば、I字バランスが限界の人もいるのです。これは筋肉の「長さ」が生まれながらに異なるためです。
筋肉は基本的に伸びないという特性を理解しておくことが重要です。ストレッチは「元の長さに戻す」ためのもので、それ以上に筋肉を伸ばすことはできません。鶏肉や牛肉と同じように、温めても伸ばしすぎれば切れてしまうのです。
肉離れのリスクを知るためには、自分の体の変化に敏感になる必要があります。体が伸びなくなった時が危険信号です。伸びている間は問題ありませんが、可動域や筋力が変わらなくなった時に注意が必要です。年配の人ができるからといって無理をすると、腱板断裂や筋断裂を起こすケースも少なくありません。
年齢と身体能力の関係も理解しておきましょう。人間の全盛期は30歳頃までで、30〜60歳は徐々に低下していきます。20歳も50歳も能力は最大の8割程度とされています。ただし、定期的に運動している50歳は運動していない20歳に勝つこともあるのです。
予防のためには、日々の体操で身体を調整する習慣をつけることが大切です。限界を超えようとせず、皮膚や関節の感覚器を敏感に保ちましょう。適正な可動域を維持するエクササイズを行うことで、大きな怪我を防ぐことができます。
身体の限界を理解し、無理をせず楽しんで運動することが、健康維持の秘訣です。
スポーツ障害で悩む 子供達の自宅エクササイズの薦め
ジュニアアスリート親子パーソナルトレーニング - 強靭化プロジェクト
野球やスポーツで活躍する子どもたちに立ちはだかる大きな壁—怪我の問題。多くのジュニアアスリートが故障や怪我により、せっかくの才能を十分に発揮できずにいます。小学生で好成績を収め、日本代表入りを期待されながらも、中学生になると体の痛みに悩まされ、競技を続けられなくなるケースは珍しくありません。
この動画では、日大レスリング部ヘッドトレーナーを15年務めた及川先生との対談を通じて、ジュニアアスリートに必要な「強靭化」について解説しています。多くの親御さんは「怪我をしたら病院に行けばいい」と考えがちですが、実はそれだけでは不十分なのです。
特に注目すべきは、適切なトレーニング方法の重要性です。野球でもサッカーでもバレーでも、最低限必要な筋力と柔軟性のバランスが重要で、偏ったトレーニングは逆効果になることもあります。例えば、重いウエイトトレーニングばかりを行うと、成長期の子どもの身長の伸びに悪影響を及ぼす可能性があります。
長期間活躍できるトップアスリートは、偶然にもこの最適なバランスを備えている方が多いのです。怪我は一瞬で起こり、せっかくのチャンスを失ってしまうことも。オーバーユース(使いすぎ)による怪我を防ぎ、動作効率を高めるための適切なアプローチを学ぶことが、ジュニアアスリートの将来を守る鍵となります。
親子で一緒に取り組む親子のパーソナルトレーニングも行っております。
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