パーソナルトレーニングは必要か?何をするのか?

パーソナルトレーニングは必要か?何をするのか?

パーソナルトレーニングジムを正しく選べていないと効果が出ない

パーソナルトレーニングを受けるべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。開業17年の実績を持つ向ヶ丘遊園のねもと整体&ストレッチスタジオが、パーソナルトレーニングの必要性と選び方について解説します。

単なる栄養指導や筋トレだけでなく、関節の運動学に基づいた適切な指導の重要性、そして失敗しないパーソナルトレーニングジムの選び方まで、専門家の視点からお伝えします。

効果的な筋トレやストレッチを学ぶ必要があります

向ヶ丘遊園のねもと整体&ストレッチスタジオの根本です。私は17年間、整体とパーソナルトレーニングを向ヶ丘遊園のエリアで行ってきました。
こちらの記事ではパーソナルトレーニングが必要か否かということについて書いてみたいと思います。
私が開業した17年前というと、パーソナルトレーニングというのは弊社以外に行っているところがエリアで全くありませんでした。
当時、フィットネスクラブというと総合型のスポーツクラブ、もしくは流行っていたのが加圧トレーニングです。
その頃を思い返すと猫も杓子も加圧トレーニングという位、加圧ブームでした。思い返すと加圧トレーニングがライザップの前に流行ったパーソナルトレーニングのような気がします。

でも今、加圧トレーニングをやっている人はあまりいませんよね?
軽い負荷でベルトをしてパンパンになるまで短時間トレーニングすることで成長ホルモンが300倍出て!というキャッチコピーで加圧トレーニングは普及しました。

運動していない人にとってはそれでも効果があったと思いますが、筋トレの効果としては軽い負荷で行っても筋出力が向上しなかったり、すでにスロートレーニングというゆっくり行うトレーニングでも同等の効果があるということが科学的に証明されてきたので、ベルトがなくても低体力のトレーニングとして自重で代用できると当時から私は思っていました。

パーソナルトレーニングを受ける目的としては、一般的には自分でトレーニングしても半年、1年行って結果が出ないので、プロに依頼して指導してもらった方が効率的で安全にトレーニングができるという潜在的な気持ちの方が多いのではないでしょうか?

現在、パーソナルトレーニングジムが行っている多くのビジネスモデルはライザップに近いものだと私は思っています。
運動習慣がない方は、筋トレや食事指導を受けないと効果がないと思われているので、2ヶ月で数十万かけてもそのやり方を学びたい!と考えられているのだと思います。

実はパーソナルトレーナーは、栄養の専門家ではない!栄養士の情報が元に!

パーソナルトレーニングジムより栄養士の情報が元に!

ライザップが出てきた頃は糖質制限が多く、食事管理されても糖質を悪者扱いにされてカットすれば痩せる?!という指導が多かったと思います。
糖質制限は2ヶ月でみるみる体重が落ちますが、実は糖質を減らすことで体内の水分量が減っているだけで、体脂肪が減っているわけではないということが科学的に証明されています。
2ヶ月で落ちた体重は実は脂肪ではなく、一時的に水分が減っているだけで、その後に水を飲めば当然すぐに戻ります。

2ヶ月の高額のパーソナルジムのビジネスモデルは体重が落ちますが、体脂肪はほとんど落ちておらず、その後も契約が終わって糖質を摂ると体が一気に吸収してしまいリバウンドに陥るという方が続出してしまったと思います。
最近、弊社にもパーソナルトレーニングジムですでに指導を受けてきたという方もいらっしゃいますが、糖質制限のパーソナルジムは減り、PFCバランスを指導されて痩せましたという方が多くなってきています。

こういった点では以前よりはパーソナルトレーニングジムもまともになってきたと思いますが、PFCバランスの管理だけでも体重は緩やかですがダイエット効果があるのも事実です。
ただ、これらのPFCバランスでダイエットをするだけなら、まともな本を1つ読めばパーソナルトレーニングジムで数十万かける必要はないと私は思います。

実はパーソナルトレーナーは栄養の専門家ではありません。
パーソナルトレーナーの人でも栄養の知識が豊富な方も多いのですが、本来の専門家は栄養士です。

私たちパーソナルトレーナーも栄養士からの栄養の情報をもとにパーソナルトレーニングでの栄養指導も行っています。
ですから単に痩せたい方は、栄養士が持っているような基本の情報を学べば、十分自分でも体重管理はできるのです。

栄養に関しては、基本的なことを知識として持っていれば、自分でも十分管理できるので、パーソナルトレーナーに依存することは必要ないということをお伝えしました。

実際、私のところにパーソナルトレーニングを他社で受けた方の多くにヒアリングすると、糖質制限や朝だけのスムージーなどの偏った栄養指導を受けてかえって体調を崩したり、契約期間が過ぎるとリバウンドしてしまい後悔している方も多くいらっしゃいます。

短期的に痩せるという発想自体がそもそもいいことではなくて、集中的なダイエットをするにしても1ヶ月3kg以上減量すると健康的な弊害もあるということも分かっているので、栄養士が指導しているような基本的な栄養の知識だけ持っていれば、失敗するリスクは減ると思います。

自己流筋トレ・ストレッチだと結果が出ないケースが多い理由

私のパーソナルトレーニング指導経験で 自己流でトレーニングをして失敗したことで パーソナルトレーニングに移行されてきた方の例を3つご紹介します。自己流で運動をされている方は、下記のような点が分かっていないと運動の時間が、ただ働きのような無駄な時間を費やすことにもなります。

①関節の運動学に則った知識を元に運動を行っていない。
②適切な運動強度での筋トレができていない。
③専門性が低い知識を元に運動して、効率が悪い。

パーソナルトレーニングは必要か?何をするのか?

どこに注意をおいて運動したらいいのか?理解できていない

運動の習慣がない方が多いと思いますが、運動しているにしても筋トレよりも、ストレッチやヨガなどを行っている方が多いです。
そのような方に問題があるのが、柔軟性の必要な部分とそうではない部分が体にはあり、日常的に必要な最低限の可動域がない方が多いということです。

具体的に言うと背骨の中で首や腰はあまり過剰に動かさない方がいいということを知っておいた方がいいと思います。
首に関しては頸椎の5番、6番のところがヘルニアが好発し、腰に関しては4番、5番が同じようにヘルニアの好発箇所です。MRI上では成人の約6割ぐらいが腰椎椎間板ヘルニアが確認されており、かなり多くの人が腰の関節を摩耗してしまっています。

この首や腰を過剰に動かしてしまう運動は将来、首や腰の関節炎を自分で起こしてしまうことになるので、高度なパーソナルトレーニングの指導をしているパーソナルトレーナーは必ずこの背骨の動きを細かくチェックしています。
この背骨の動きの数cmの修正を自分ではなかなか行えないので、腰や首にすでに問題がある方は、まずパーソナルトレーニングでストレッチや筋トレなどの正しいフォームの指導を受けることをお勧めです。

負荷が軽くても筋トレ効果がないケースが多い

女性や高齢者などの低体力の方がトレーニングをして効果を上げていくに目的なは 専門的な知識が必要です。
 男性である程度トレーニング経験がある方は、効率的な方法でなくても量や負荷を強くすれば体も強く、一定のところまでは自分でできる可能性があります。

 しかし 関節が弱く、 痛めるリスクが高い低体力の方は適切な 負荷や エクササイズの種類などを選んでいかないと一瞬で怪我をしたり、 場合によっては取り返しのつかない 機能障害に陥ることがあります。

 かと言って 負荷が弱い 運動を繰り返しても筋力を向上させたり、 体力が向上しないことも事実です。
 専門家が見ている前でトレーニングを行うことで、安全性が高く、科学的な知見を元に基礎的なトレーニングの知識を得ることができます。

専門性がない状態で運動をはじめて効果が出なくて中断してしまう人が多い

私は整体も行っているので多くの整体のお客様と運動に関してお話を常にさせていただくのですが、何を最低限行う必要があるのかということを認識されている方というのが非常に少ないと感じています。
例えば、お腹の脂肪が気になっている方が腹筋を行えばいいと考えている方が多いです。

これはパーソナルトレーナーから見ると非常に効率が悪い方法ですが、一般の方はそのような認識で腹筋を鍛えてしまい、いつになってもお腹の脂肪が落ちないという話が多いと感じています。

お腹の脂肪を落とすにはもっと効率がいい方法が幾つもあるのですが、様々な世の中の情報には誤った情報を意図的に流して、商品やサービスに誘導されているケースが多いので注意が必要ですね。

運動指導の国家資格はない!パーソナルトレーニングの選び方

私は体育大学が出身ですが、運動指導の国家資格がないことが問題だと感じています。最近パーソナルトレーニングジムでのセッション中の怪我が消費者センターに報告が多く、多くがパーソナルトレーニングジムのトレーナーの経験不足にあることが大手メディアでも取りざたされています。

資格だけでなく、運動指導を行うのに必要な知識や経験がないのに業務をして行われているケースが多いように思います。

パーソナルトレーニングジムを選ぶにしても、大手だからとか?キレイでおしゃれなパーソナルトレーニングジムとかいった理由で選ばれると結果的に無駄に出費になることも多いはず。

パーソナルトレーニングを受けるメリットとしては自分で色々な知識やスキルがなくても、安心してパーソナルトレーナーにメニューを任せて、結果が出る!と確信してから契約をするべきだと思います。

多くのパーソナルトレーニングジムでは体験パーソナルトレーニングを行っているはずです。

その時に最低限の予備知識を持ち、疑問に質問していけば、パーソナルトレーナーのレベルも把握できる部分も大きいと思います。

まとめ:パーソナルトレーニングは必要か?何をするのか? 効果を上げるには?

パーソナルトレーニングを選ぶ際は、以下の点に注意が必要です:
栄養指導について
栄養指導だけなら、基本的な知識は書籍等で学ぶことができます
短期的な糖質制限による減量は水分の減少が主で、リバウンドのリスクが高いです
パーソナルトレーナーは栄養の専門家ではなく、栄養士の知見をベースにしています
運動指導について
関節の運動学に基づいた適切な指導が重要です
特に首や腰の過剰な動きは将来的な障害につながる可能性があります
低体力の方は適切な負荷設定が重要で、専門家の指導が必要です
パーソナルトレーニングジムの選び方
運動指導の国家資格がないため、トレーナーの経験や知識を確認することが重要です
体験セッションで指導内容や専門性を確認しましょう
見た目や規模だけでなく、トレーナーの指導力を重視して選びましょう
パーソナルトレーニングは、適切な指導者のもとで行うことで、安全で効果的なトレーニングを実現できます。体験セッションをしっかり活用し、自分に合った指導者を見つけることが成功への近道といえるでしょう。

有限会社ディーエスシーエス 代表取締役根本大

ねもと整体&ストレッチスタジオ院長根本大。
・米国NSCA‐CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
・健康運動指導士