梨状筋症候群の効果的な運動療法

梨状筋症候群の効果的な運動療法

梨状筋症候群について - 多摩区の整体師が解説する本当の原因と改善方法

ねもと整体&ストレッチスタジオ院長根本大

ねもと整体&ストレッチスタジオ院長根本大

川崎市登戸・向ヶ丘遊園の「ねもと整体&ストレッチスタジオ」院長 根本大。20年の臨床経験を持つ関節ニュートラル整体の施術者。健康運動指導士・米国ストレングス&コンディショニングスペシャリスト。整体技術と運動指導の両面からのサポートしており、長年の経験をお伝えしています。

はじめに
お尻の奥の痛みや太ももの裏からふくらはぎにかけてのしびれでお悩みではありませんか。長時間座っていると痛みが増したり、歩くときに違和感を感じたりする症状は、梨状筋症候群の可能性があります。この症状は坐骨神経痛と間違われやすく、適切な治療を受けられずに悩んでいる方も少なくありません。梨状筋症候群は、お尻の深部にある梨状筋が坐骨神経を圧迫することで起こる疾患です。今回は整体師の視点から、この症状の特徴や原因、効果的な改善方法について詳しくご説明いたします。

一般的に「坐骨神経痛」と言われる症状の真実

一般的には坐骨神経痛と言われて、足の痛みやお尻の痛みを訴えて当院にもご来院されています。これらのお尻の痛みは腰から坐骨神経にかけての神経の痛みですが、「どこで圧迫されるのか?」というと、腰椎が9割と言われています。しかし、腰椎だけではなく、その下のお尻の梨状筋で引き起こされている症状があり、それが梨状筋症候群です。

実際に多摩区にお住まいで当整体院にご来院される多くの方が、最近ではネットでこれらの情報を調べられるので、自分でお尻にテニスボールを当ててコロコロしたり、ストレッチをして少し楽になったという方もいらっしゃいます。梨状筋症候群とは、お尻の深部にある「梨状筋」という筋肉が坐骨神経を圧迫することで起こる症状で、仙骨から大腿骨に付着する筋肉が股関節を外旋(外側に回す)させる働きを持っています。この筋肉が緊張したり炎症を起こしたりすると、その下を通る坐骨神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こします。

典型的な症状としては、お尻の奥の鈍痛、長時間座っていると痛みが増す感覚、お尻の筋肉のこわばり感があり、さらに太ももの後ろ側の痛み、ふくらはぎの痛みやしびれ、足先まで及ぶ痛みやしびれが現れます。また、歩行時の痛み、階段の昇り降りで痛みが増す、股関節を内側に捻ると痛みが出るといった動作時の症状も特徴的です。

効果的なストレッチと筋肉の表裏関係

内旋と外旋の梨状筋症候群ストレッチ

もちろんお尻の奥の梨状筋に問題があるケースは、梨状筋のストレッチを行えば楽になります。あぐらの方向に動かす梨状筋の筋肉に対して、女座りとあぐらの方向のストレッチを行うというのが梨状筋症候群のストレッチで効果的です。

ここで重要なのは、筋肉には主働筋と拮抗筋という裏と表があるということです。つまり女座りができないから、女座りだけを行うという発想ではなく、逆のあぐらの方向の外旋もしっかりストレッチして内旋をさせると、表裏一体で、いつの間にか内旋・外旋の動きがスムーズになるというわけです。意外にも一方のストレッチしか行っていない人も多いので、あぐらの方向の外旋と女座りの内旋の両方を行ってみてください。

基本的な梨状筋ストレッチの方法は、仰向けに寝て片膝を胸に引き寄せ、その足首を反対の膝に乗せ、太ももの裏を両手で抱えて胸に引き寄せ、30秒キープを3回行うことです。

ハムストリングスとアキレス腱の拘縮回復が、日常動作の重要

また多くのお尻の痛みの原因になっているハムストリングスの拘縮についてもお伝えしたいと思います。どうしてもネットで症状を何とかしたいということで、1つの方法にとらわれがちです。人間の日常的な動作として、毎日歩く動作やしゃがむ動作というのが基本ですよね。その一番基本なところを怠って、梨状筋ストレッチだけ行っていても効果が半減してしまいます。

つまり梨状筋症候群でも通常の日常ストレッチを行い、それに加えて、また梨状筋のストレッチも行うのが私はベストだと思っています。股関節周囲の筋力強化として、横向きに寝て上の足を上げ下げする運動、うつ伏せで足を後ろに上げる運動、四つ這いで片足を後ろに伸ばす運動なども併せて行うことが大切です。

当院独自の全身関節調整アプローチ

当院の最大の特徴は、全身の関節調整をデフォルトとして行っているということです。一般的なストレッチでの対応だけでは効果がない方や、自分ではできない脊椎の調整や仙腸関節の調整を含めて、一般では行われていない関節の摩擦を減らす方法がとても効果があります。

特に前屈ができない方は、腰椎椎間板ヘルニアや梨状筋症候群にも全て影響してしまうので、前屈促進施術を中心に行います。前屈後の後屈もできるようになるとさらにベストです。これは多くの整体院では見落とされがちな重要なポイントです。また、脊椎というのは、頸椎や胸椎の動きも重要なので、全身の調整をデフォルトとして調整していく自由診療が効果的だと考えています。梨状筋症候群の根本的な改善には、局所的なアプローチだけでは限界があるからです。

当院独自の手技により、関節の摩擦を減らすことで、梨状筋への負担を根本から軽減します。これは単純なマッサージやストレッチでは得られない効果で、一人ひとりの前屈・後屈の可動域を詳しく評価し、その人に最適な脊椎調整プランを立てて施術を行います。

多くの整体院では梨状筋症候群に対して局所的なアプローチを行いがちですが、当院では頸椎から腰椎まで全ての脊椎の動きを評価・調整し、日常動作の基本となる前後屈の改善を重視し、表面的な症状緩和ではなく関節レベルでの根本改善を目指し、保険診療では不可能な詳細な全身調整を自由診療で行っています。

前屈ができないという基本的な問題を解決することで、梨状筋症候群だけでなく、腰椎椎間板ヘルニアなど他の腰部疾患の予防にもつながります。これは当院の施術を受けられた多摩区の患者さんから「歩くのが楽になった」「長時間座っても痛くない」といった声をいただく理由でもあります。

原因と日常生活での注意点

梨状筋症候群の主な原因として、生活習慣による要因では長時間のデスクワーク、長時間の運転、足を組む癖、片側に重心をかける立ち方があります。身体的要因としては股関節の可動域制限、骨盤の歪み、腰椎の問題、筋力不足(特に臀筋群)、ハムストリングスの拘縮が挙げられます。運動による要因では急激な運動量の増加、ランニングなどの繰り返し動作、ストレッチ不足などがあります
日常生活での注意点として、長時間同じ姿勢を避ける、足を組まない、適度な運動を心がける、重いものを持つ時は正しい姿勢で行う、歩く動作やしゃがむ動作を意識的に行うことが大切です。梨状筋症候群の改善には、梨状筋だけでなく、ハムストリングスや股関節周囲筋を含めた総合的なアプローチが必要で、一つの方法にとらわれず、日常の基本動作も含めたケアを心がけましょう。

まとめ

梨状筋症候群は適切な治療とセルフケアにより改善可能な症状です。しかし、単一の方法にとらわれず、梨状筋のストレッチと併せて日常的な基本動作の改善や、ハムストリングスを含めた総合的なケアが重要です。症状が長引いたり悪化したりする前に、専門家に相談することが大切です。

激しい痛みが続く、足に力が入らない、排尿・排便に異常がある、症状が急速に悪化しているといった症状がある場合は、早めに医療機関の受診をお勧めします。当院では、多摩区にお住まいの梨状筋症候群でお悩みの方に対して、経験豊富な整体師が丁寧に施術いたします。お一人で悩まず、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの痛みのない快適な生活をサポートいたします。

登戸ねもと整体&ストレッチスタジオのご症状・お悩みメニューは下記になります。腰痛(坐骨神経痛・ぎっくり腰・分離症・すべり症・腰椎椎間板ヘルニア)肩こり(頚椎症・頚椎椎間板ヘルニア・巻き肩・ストレートネック)膝痛・腱鞘炎など症状・お悩みの個別ページに飛ぶことができます。