腰痛を診断するには7つの方向をテストしましょう


今日の記事では、腰痛の悩みをお持ちの方に動的な7つの診断テストについてご紹介します。
この7つの方向で腰痛がどのように発症しているのか?分かりますし、またその対策も、取りやすくなりますので導入していただければと思います。
整形外科は腰痛で通っている方も多いと思いますが、レントゲンといった画像の検査だと思います。
そしてその診断結果の多くが、骨には異常はありません!と診断されるケースが多いようです。
今回私が提案する7つの方向をテストすると言う事は、動的な可動行きを見ることで腰痛がなぜ起こっているのかということがまず診断することができます。
整形外科と言うのは病気の有無や怪我の有無を見逃すことなく、患者さんの現在の状態を医師の方が診断するところです。
私たち整体院では医療機関ではないので設備や診断する権利は無いのですが、医療機関で見ていない細かい動きの検査をしています。
簡単に言うと、前屈ができているか?などでいると腰以外の原因が前屈の腰痛を引き起こしている可能性があると言うのが目安を持つことができます。
腰痛がどの方向で起こるのか?テストで考察する

まず整形外科に行くか、行かないか?迷われている方も、自宅ですぐにできる7つの方向の道的診断テストについてお話ししていきます。
1番重要なのが前に前屈をして指が床に触れられるかチェックしてみてください。
この時に痛みがあるか?どれぐらいの角度で痛むのか?などをチェックします。
この前屈が腰痛の原因を知るために最も重要な方向です。
ぎっくり腰の方はこの前屈ができなかったりします。
また慢性的な腰痛でも、ヘルニアの方などは前屈して腰から足に痛みや痺れが出ることもあります。
腰痛がそこまで発症しておらず、腰が張っているだけと言う方もいます。
そのような方も、将来の予想をする上でもこの前屈がどれぐらい曲がるのかと言うことが、指標になるといってもいいと思います。
次に、この前屈の反対方向の腰を反る動きをテストしてみてください。
反り腰と言うように、腰を反ったときに痛みがあるか?
この前屈と伸展のテストで共通のタイプもわかります。
そして私の場合はその前屈と伸展の2つの診断で、どちらが辛いのか?確認するのと同時に、急性のぎっくり腰的な腰痛なのか?はたまた慢性的な腰痛の要素が強いのかを絞って見ている感じです。
前屈が固い方の原因は腿裏やふくらはぎの背面側の筋群が硬い方が多いです。
後に反る伸展の場合は腰椎と言うよりもその上の胸椎が硬い方が多いです。
このように医療機関で腰痛の原因が15%しかわからないと厚生労働省が発表しているように動的な検査で、残りの80%ぐらいは予想することができます。
腰の回旋や側屈も診断テストする

整体院でもこの前屈と反る動きは最重要の動的テストです。
それでは残りの6つの診断テストについてもお伝えします。
左右の回旋と左右の側屈のテストです。
これはわかると思いますが、左右に回旋する捻りの動作。
毎回右に捻ると痛い!など腰の痛みの出るパターンがあります。
左右の側屈とは?側転をするような動きです。
残りの1つは?
これはしゃがむ動作をしてもらいます。
何をポイントに見るかと言うと?
かかとをつけてお尻がうかないでしゃがめるかというのがポイントです。
お尻が浮いてしまうと腰痛になりやすい原因がこのしゃがむ動作が苦手と判断できます。
私のYouTubeチャンネルでも、一流の整体の先生方と腰痛についての対談動画もアップしております。
ねもと整体&ストレッチスタジオのYouTubeと検索してみてください。
今までの生態やストレッチと異なる視点から腰痛の診断方法やテストしてからの考察等を対談動画で知ることができるでしょう。

腰の痛みは体の使い方から!7つの動きで徹底チェック
長時間のデスクワークによる腰の違和感に悩んでいた佐藤さん。
仕事や家事などの日常動作に支障を感じることが増え、当院にご相談にいらっしゃいました。
そこで当院では、7方向動作テストを実施しました。
体を前屈・後屈・左右回旋・左右側屈・スクワットと7つの方向に動かしながら、
現在の身体の使い方や動きのクセを詳しく確認していきました。
前屈テストでは、指先が膝までしか届かず、途中で腰に痛みを訴えました。
後屈(反る動き)では、違和感はあるものの、大きな痛みは見られませんでした。
左右回旋テストでは、右回旋時に腰の右側に張り感がありましたが、左回旋は比較的スムーズでした。
左右側屈では、動きに制限があり、スムーズに倒れづらい状態でした。
スクワットテストでは、かかとが床から浮き、しゃがみ込みの際にバランスを取るのが難しい様子が見られました。
身体の状態とアプローチ
動作チェックの結果、
・太もも裏(ハムストリングス)やふくらはぎの筋肉の硬さ
・右側腰部の筋肉の緊張
・股関節まわりの柔軟性低下
など、腰に負担をかけやすい身体のバランスが見えてきました。
そこで、
・太もも裏やふくらはぎを中心とした柔軟性アップのためのストレッチ
・股関節の動きをスムーズにするための軽いエクササイズ
・関節ニュートラル整体による関節調整
・デスクワーク中の座り方や姿勢のアドバイス
を中心に、日常に取り入れやすいサポートを行いました。
経過の様子
週に1回の施術と、ご自宅でできる簡単なストレッチを続けていただいたところ、
体を前屈したときの動きが少しスムーズになり、
日常生活での動作も以前よりラクに感じる場面が増えたとご本人からお話がありました。
また、スクワット時のバランスも少しずつ安定してきており、
日々の体の使い方に小さな変化が見られるようになっています。
「動きづらさ」から見えてきた腰の違和感の正体

子どもたちと一緒に過ごす時間が多い保育士の村上さんは、日々の業務でしゃがんだり抱き上げたりする動作が欠かせません。
そんな中、ふとした前かがみ動作で腰に重だるい違和感を覚えるようになり、徐々に仕事中の不安も大きくなっていきました。
「激しく痛むわけではないけれど、何となく腰に力が入りにくい。
違和感が積み重なって、最近では子どもを抱き上げるのが怖くなってきました」
と、村上さんは不安な心境を話してくれました。
当院では、腰痛を訴える方に対して、体の動きを細かく見る7方向の動作チェックを行っています。
村上さんも同様に、前屈・後屈・左右回旋・左右側屈・スクワットといった動作を確認していきました。
前屈では、体を倒していく途中で動きが止まり、腰に強い張り感が現れました。
後屈動作では軽度の張りを訴える程度でしたが、右回旋では腰の右側に明らかな違和感を感じ、
左回旋は比較的スムーズに行えていました。
左右側屈では、右への倒れ込みが特に硬く、スクワット動作ではバランスが安定せず、
かかとが浮き上がる様子が見られました。
これらの検査結果から、単純に「腰の問題」と捉えるのではなく、周囲の筋肉や関節のバランスの崩れが影響していることが推察されました。
太もも裏(ハムストリングス)やふくらはぎ(カーフ)の筋肉の強い硬さが体全体の動きを制限し、さらに右側腰部の筋緊張が負担を大きくしていることがわかりました。
股関節の可動性の低下も加わり、結果的に腰へ過剰なストレスが集中していたのです。
施術では、太もも裏とふくらはぎの柔軟性を引き出すストレッチをサポートしながら、腰部右側の緊張を無理なく和らげる関節ニュートラル整体を中心に進めました。
また、股関節の動きを滑らかにするための軽いエクササイズを提案し、仕事中の負担を減らすために座り方や立ち上がり方のアドバイスも行いました。
重要なのは、力づくで体を変えようとするのではなく、体自身が自然な動きやバランスを思い出せるよう促していくこと。
村上さんの体の声に耳を傾けながら、無理のないペースで進めていきました。
施術を重ねるうちに、前屈時の引っかかり感が徐々に軽くなり、スクワット動作の安定感も少しずつ改善が見られました。
村上さん自身も、「子どもたちを抱き上げる時に怖さを感じにくくなりました」と、表情に少しずつ安心感が戻ってきたようでした。
腰の不調は、痛みが強く出る前に、こうした違和感や体の動きの変化として現れることが多くあります。
体の小さなサインに気づき、無理を重ねる前に整えていくことの大切さを、村上さんのケースを通して改めて感じることができました。
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