ねもと整体&ストレッチスタジオ根本院長。
整体技術と運動指導の両面からサポート!
最終更新日 2026年6月27日
病院でレントゲンを撮っても「異常はありません」と言われたのに、肋骨のあたりがずっと痛い。深呼吸するたびに違和感がある、寝返りのときに痛みが走る、押すとズキっとする……そんな症状を抱えながら、原因がわからないまま不安な日々を過ごしている方は意外に多いです。
当院にも「病院では異常なしと言われたけれど、どうしても痛みが取れない」というお悩みでご来院される方が一定数いらっしゃいます。この記事では、検査で異常が出ない肋骨の痛みがなぜ起こるのか、当院でどのような考えのもとで施術を行っているのかを、実際の症例もふまえてお伝えします。
病院で「異常なし」と言われる肋骨の痛み、その背景にあるもの

肋骨の痛みで病院を受診し、レントゲンやCTで骨に異常がないと確認されたにもかかわらず、痛みが続く。こうしたケースは決して珍しくありません。肋間神経痛という診断名を耳にしたことがある方もいらっしゃると思いますが、肋骨まわりの痛みに関する病気はそれほど種類が多いわけではなく、診断がつかないまま「様子を見てください」と言われることも少なくないのが現状です。
原因がはっきりしないまま「異常なし」と言われると、「何か重大な病気が隠れているのではないか」「このまま痛みが続くのではないか」と不安になる方も多いと思います。その気持ちはとても自然なことです。ただ、画像検査で映らない痛みの原因は確かに存在します。
医療の検査は骨折や腫瘍、臓器の異常を調べることには優れていますが、関節の微細な動きの制限や弾力の低下は、現在の画像診断では映し出すことができません。その代表的なものが、肋骨一つひとつの関節の動きに関わる問題です。骨が折れているわけでも、神経が圧迫されているわけでもないけれど、肋骨まわりの関節の微細な動きが失われることで、呼吸のたびに違和感や痛みとして現れることがあります。
胸郭の構造と、肋骨の関節が硬くなるしくみ

胸郭とは、肋骨と胸椎(背骨の胸の部分)、そして胸骨によって構成される、内臓を守るためのかごのような構造です。腰の腰椎や首の頸椎に比べて非常にしっかりとした構造になっており、それ自体が心臓や肺を外部の衝撃から守るという重要な役割を担っています。
しかし、がっちりとした構造であるということは、裏を返せば動きが制限されやすいということでもあります。肋骨と胸椎が連結している部分(肋椎関節)は、呼吸のたびに微細な動きを繰り返しています。息を吸うと肋骨が広がり、吐くと戻る。この当たり前のような動きが、姿勢の崩れや長時間のデスクワーク、スマートフォンの長時間使用による前傾姿勢、過去のケガなどによって少しずつ失われていきます。
肋骨は全部で12対あり、それぞれが胸椎と関節を形成しています。一つひとつは小さな関節ですが、どれか一つでも動きが悪くなると、そこに余分な負担が集中し、慢性的な違和感や痛みの原因になります。こうして肋椎関節の動きが低下すると、呼吸のたびに肋骨まわりに余分な負担がかかり、違和感や痛みとして現れるようになります。レントゲンには骨の形は映りますが、関節の微細な動きの制限は画像に映ることはありません。だからこそ「異常なし」という診断になるケースが生じるのです。
当院が行う肋骨への施術とマッサージとは目的がまったく違う

整体というと、筋肉をほぐすマッサージのようなイメージを持たれる方が多いかもしれません。しかし当院が肋骨の痛みに対して行う施術は、目的がまったく異なります。肋骨一つひとつに手でコンタクトし、1ミリにも満たない範囲での微細な弾力を回復させることを目的としています。筋肉を圧迫してほぐすのではなく、骨そのものの弾力性と関節の動きに対して働きかけるアプローチです。
一般的に肋骨の調整を専門的に行っている整体院はかなり少なく、見た目には「ただ触れているだけ」に見えるかもしれません。しかし施術の対象とその目的は、通常のマッサージとは明確に異なります。マッサージが筋肉の緊張をほぐすことを目的としているのに対し、当院の肋骨施術は関節そのものの弾力と動きを回復させることを目的としています。この違いは、患者さんには見えにくいかもしれませんが、施術結果に大きな差として現れます。
この施術によって肋骨の動きが回復することで、「深呼吸が楽になった」「押しても痛みが出なくなった」「横になっても痛みが気にならなくなった」というご感想をいただくことが当院では多くあります。画像に映らない問題であっても、適切な手技によってアプローチできる余地は十分にあります。
安全性こそが肋骨施術の最重要ポイント

肋骨への施術が難しい最大の理由は、安全性の問題です。肋骨は上から強い圧をかけると、特に高齢の方や骨密度が低い方では骨折のリスクがあります。整体の施術中に肋骨が折れてしまうという事故は、残念ながら一定数報告されています。近年は骨粗しょう症の方も増えており、くしゃみや軽い衝撃だけで肋骨が折れてしまうケースもある時代です。
だからこそ当院では、強い圧をかけるのではなく、ごく微細なコンタクトで関節の弾力を引き出すアプローチを採用しています。施術者側には高い感覚と精度が求められますが、それがあってこそ安全かつ効果的に肋骨まわりの問題にアプローチできると考えています。「異常なし」と言われた痛みにも、適切な技術があれば対応できるケースがあります。
セラピストとして、常により精密で安全な技術を磨き続けることの重要性を日々感じています。
実際の症例|30代女性・宿河原在住の肋骨の痛み

30代の女性で、宿河原にお住まいの方が肋骨の痛みを訴えてご来院されました。痛みは胸の前面に出ており、通常はなかなか痛みが出にくい部位でした。こうした部位に痛みが出ているとき、整体師としてはまず病理的な原因を除外したうえで、全身の関節の状態を丁寧に確認するところから始めます。
施術では全身の関節の調整を行ったうえで、胸郭に対しても当院独自のアプローチを加えました。するとお帰りになる際には痛みがだいぶ楽になり、「来院前より呼吸がスムーズにできるようになった」というご感想をいただきました。
施術後にはセルフケアとして、下半身の柔軟性を回復させるリハビリをお勧めしました。この方はかなり猫背が強く、背骨全体が丸まった状態になっていたため、胸郭への慢性的な圧迫が強まっていた可能性があると判断したためです。
ハムストリングス(太ももの裏側の筋肉)が硬くなると骨盤が後ろに傾き、猫背・巻き肩の姿勢が定着しやすくなります。この姿勢が続くと胸郭が常に圧迫された状態になり、通常では痛みが出にくい肋骨の前面にまで影響が及ぶことがあります。全身をひとつのつながりとして診る視点が、こうした痛みの本当の原因にたどり着く鍵になります。
自分でできることとして、まず取り組んでいただきたいのがハムストリングスのストレッチです。床に座って両足をまっすぐ伸ばし、背筋を立てた状態で上体をゆっくり前に倒します。膝が曲がらないよう意識しながら、反動をつけずに30秒ほどかけてじっくり伸ばすのがポイントです。痛みが出ない範囲で毎日続けることで、骨盤の傾きが少しずつ改善され、胸郭への負担の軽減につながります。
見逃してはいけないケース|病理的な原因の可能性

肋骨の痛みが関節や筋肉の問題ではなく、病気によって引き起こされているケースもあります。特に注意が必要なのが悪性腫瘍です。通常では痛みが出にくい部位に痛みがある、安静にしていても痛みが続く、夜間に痛みが強くなるといった特徴がある場合は、がんによる骨転移などの可能性も頭に入れておく必要があります。
レントゲンだけでは発見できない病変もあるため、検査で原因がわからなかった場合は、内科的な原因も含めてMRIや血液検査などの精密検査を受けることをお勧めします。
整体はあくまでも関節や筋肉の機能回復を目的とした施術です。病理的な原因が疑われる場合は、まず医療機関での精密検査を最優先にしてください
まとめ

肋骨が痛いのに検査で異常なしと言われた場合、最も多い原因は肋骨・胸椎の関節の動きの低下です。この問題はレントゲンには映らないため、画像検査だけでは見つかりません。「異常がない」という診断は骨折や病気がないという意味では正しいのですが、関節の微細な動きの制限や弾力の低下まで否定するものではありません。検査で異常がなくても、痛みの原因がないわけではないのです。
肋骨の痛みを根本から改善するためのポイント
- 肋骨一つひとつへの微細なアプローチで弾力を回復させる施術が有効なケースが多い
- 一般的な整体やマッサージでは肋骨・胸椎の関節を調整するアプローチはほとんど行われていない
- 猫背やハムストリングスの硬さなど全身の姿勢バランスが肋骨の痛みに深く関わることがある
- 骨盤の傾き・背骨の丸まり・下半身の柔軟性まで含め、全身をひとつのつながりとして診ることが大切
- セルフケアとして下半身のストレッチを毎日継続することも、回復への大切な一歩になる
整体と医療は対立するものではなく、それぞれの役割を正しく理解したうえで組み合わせることが、健康回復にとって最善の選択につながります。原因不明の肋骨の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度ねもと整体&ストレッチスタジオへご相談ください。
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