階段の昇降が困難になるほどの膝の痛み。関節の可動域改善と筋力強化により日常生活が楽になりました。

佐藤恵子様(仮名)60代主婦
階段の昇降が困難になるほどの膝の痛み。関節の可動域改善と筋力強化により日常生活が楽になりました。
佐藤様の症状と来院のきっかけ
佐藤恵子様は、3年前から膝に違和感を感じ始めました。最初は「年のせいかな」と軽く考えていましたが、徐々に痛みが増していき、駅の階段を降りるのも辛くなってきました。買い物カートを押して歩くのがやっとで、孫と公園で遊ぶこともできなくなってしまったそうです。
整形外科を受診したところ、レントゲン検査で「変形性ひざ関節症」と診断されました。医師からは「軟骨がすり減っていますね。痛み止めを出しますので、様子を見ましょう」と言われ、湿布と痛み止めを処方されました。
しかし、薬を飲んでも根本的な改善は見られず、「このまま歩けなくなったらどうしよう」という不安から、当院にご来院されました。
変形性ひざ関節症とは?
膝に違和感があって徐々に痛みが増し、病院に行くと変形性ひざ関節症と診断されるというケースは非常に多いです。
実は60代の女性だと約6割の方が変形性ひざ関節症と言われています。
高齢者の足を見ると膝がO脚のように曲がっている方が多いのに気づきます。これは軟骨がすり減り、骨まで削れてきて、最終的に膝が変形した状態で、骨と骨とがぶつかっている状態です。
佐藤様も初診時、膝の内側に圧痛があり、正座はもちろん、膝を90度以上曲げることも困難な状態でした。歩行時には左右に体が揺れる「動揺性歩行」が見られ、膝をかばって歩いているのが一目でわかりました。
当院の2つの特徴的なアプローチ

当院の2つの特徴的なアプローチ
当院では他施設では行っていないアプローチをしています。
それは2つの大きな特徴があります。
特徴1:全身の関節調整
1つは、膝の痛みが強くても全身の関節を調整していきます。特に膝というのは、股関節と足首の足関節の連動で影響を受けやすいところなので、膝を見るだけではなくその上と下をきっちりと整える必要があります。
佐藤様の場合、問診と検査で以下のことが判明しました:
股関節の可動域が左右とも制限されている
足首が硬く、特に背屈(つま先を上げる動き)ができない
骨盤が後傾し、猫背姿勢になっている
太ももの前側(大腿四頭筋)が著しく弱っている
これらの問題が複合的に膝に負担をかけていたのです。そこで、膝だけでなく股関節、足首、骨盤、背骨まで含めた全身調整を行いました。
特徴2:専門的なパーソナルトレーニング
もう1つは、専門性が高いパーソナルトレーニングサービスを長年行っていることです。
変形性ひざ関節症に効果があると認められている運動療法は筋トレと体脂肪を落とすことです。
これはスポーツクラブやヨガなどで一般的に行っているフィットネスでは対応できないはずです。
なぜ一般的な運動では対応できないのか?
すでに膝の痛みが発症している方が余計に運動して痛くなるケースが多いからです。
実際、佐藤様も当院に来る前に「運動しなきゃ」と思い、近所のスポーツクラブに通い始めたそうです。しかし、エアロバイクをこいだり、スクワットをしたりするうちに、膝の痛みが悪化してしまい、3回で通うのをやめてしまったとのことでした。
では安静にしていればいいのかと言うと、安静にしていると余計に筋力低下がしてしまい、歩けなくなってしまいます。
そうならないためにも、膝の負担が少ない状態で筋肉の維持をしていけるようなメニューが必要です。さらに軽度な変形性ひざ関節症でしたら大腿四頭筋などに筋肉を増やすこともご提案しています。
佐藤様には、以下のような段階的なトレーニングを提供しました:
第1段階(1〜2ヶ月目):痛みの軽減と可動域改善
仰向けで行う膝の曲げ伸ばし運動
椅子に座って行う足上げ運動
寝たまま行う股関節ストレッチ
第2段階(3〜4ヶ月目):筋力の維持
壁を使ったスクワット(膝の角度30度まで)
チューブを使った太もも強化運動
バランスボールを使った体幹トレーニング
第3段階(5ヶ月目以降):筋力増強と機能改善
片足立ちバランストレーニング
スクワット(膝の角度60度まで)
ステップ運動
60代でも筋肉は増やせる!実証データ
これは簡単に筋肉が増えるとは言えないのですが、実際に60代の方でも、当院で2年ほどパーソナルトレーニングをしている女性(田中花子様・仮名・62歳)は体組成計で測定したところ「筋肉質です」という表示がされています。
田中様の測定データ:
来院時(2年前):筋肉量 32.1kg、体脂肪率 34.2%
現在:筋肉量 36.8kg、体脂肪率 28.5%
実際に当院に来られている頻度は週1回30分のパーソナルトレーニングのみです。
それでもしっかりトレーニングをして栄養摂取と睡眠をバランスよく行えば、年齢相応よりも筋肉量が明らかに増えているということが実証されています。
佐藤様の改善経過

1ヶ月後: 痛み止めを飲む頻度が週5回から週2回に減少。階段の昇り降りはまだ手すりが必要だが、痛みのレベルが10段階中8から5に軽減。
3ヶ月後: 痛み止めを飲まなくても日常生活が送れるように。買い物に30分歩いて行けるようになった。膝の曲がる角度が90度まで改善。
6ヶ月後: 階段を手すりなしで昇り降りできるように。孫と公園で15分程度遊べるようになり、とても喜んでいらっしゃいました。
現在(1年後): 週1回のメンテナンスとトレーニングを継続中。痛みレベルは10段階中2程度。「あの時、諦めずに通って本当に良かった」と笑顔で話してくださいます。
佐藤様からのお声
「最初は半信半疑でしたが、先生が膝だけでなく全身を見てくれたことに驚きました。病院では痛み止めだけで、このまま歩けなくなるのではと不安でいっぱいでした。でも、こちらで施術とトレーニングを受けるうちに、少しずつ階段が楽になり、孫と遊べるようになったんです。
今では週末に孫と公園に行くのが何よりの楽しみです。60代でも筋肉がつくなんて思ってもいませんでした。同じように悩んでいる方がいたら、諦めずに一度相談してみてほしいです。」
変形性ひざ関節症の進行について
変形性ひざ関節症は進行性がある症状です。
残念ながら、すでにすり減った軟骨は元には戻りません。
骨も削れてしまったものを元に戻すことはできず、末期は人工関節になります。
人工関節も悪化がひどい方は両足手術になり、入院期間も長くなります。
佐藤様のように早めに適切な対処をすることで、進行を遅らせ、痛みを軽減し、日常生活の質を保つことは十分可能です。
「もう年だから仕方ない」と諦めずに整体・筋トレ・ストレッチなどできることは多くあります。あなたに合った最適なプランをご提案いたします。
ねもと整体&ストレッチスタジオの特徴
当院では60代の方でもご来院されやすい対応を心掛けております。まず、スタッフが複数の店舗と比べて、院長の私が施術を最初から最後まで行っているということです。
また、整体だけでなく、パーソナルトレーナー・健康運動指導士として有資格者で専門性が高いサービスができるという点です。
膝に疾患があっても、ねもと整体&ストレッチスタジオの施術を是非ご体験ください。
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