肩こりを放置しておくと頸椎から腕・手の痺れに

肩こりを放置しておくと頸椎から腕・手の痺れに

肩こりを放置しておくと肩こり・頭痛から腕の痺れ、麻痺状態にも

深刻な症状に発展する可能性のある肩こり。多くの方が経験する不調ですが、適切な対処を怠ると、頭痛やめまいから腕の痺れ、さらには麻痺にまで進行するケースがあります。

本記事では、肩こりの放置が招く危険性と、予防・改善のための正しいアプローチについて、20年の臨床経験に基づき詳しく解説します。特に注目すべきは、意外と知られていない全身の関節可動域との関係性です。

安易なセルフケアによる悪化を防ぐため、専門家の視点から見た適切な対処法をお伝えします。

向ヶ丘遊園ねもと整体&ストレッチスタジオです。

肩こりを放置しておくと、頭痛やめまい、さらに腕や肩が痛くなってきます。 放置されると痛いから痺れに変わり、末期は麻痺がおこります。

四肢の麻痺状態で半身不随に至ることもあります

頸椎の痛みである頚椎椎間板ヘルニアは一度なると1ヵ月はピーク。

寝れないほどの激痛で今までも何度も「何とか、なりませんか?」と急性期の相談がありました。

頸椎はデリケートな部分なので、長年整体を行っている先生でも時間と回数をかけて施術していくしかありません。

数ヶ月で一度は痛みは減少していくケースが多いようです。

急性期は頚椎カラーの装着や鎮痛薬の内服や神経ブロックで誤魔化していく人が多いです。

痛みや痺れの首や肩だけの問題ではない

私の整体院では、必ず全身の「関節可動域ROM」を検査しています。

多くの整体院や整骨院でも、関節がどの程度まで動くことができるのか?検査をしているようですが、全身の関節可動域を検査しているところはほとんどないと思います。

全身の動きで見るところは、前屈やしゃがむ動作。

もちろん、頸椎の動的な検査も見ています。

今現在、首には痛みがない!腕にも痛みや痺れがない方でも、頸椎が前に屈曲できない方は、首が過伸展して頸椎を傷つけやすく一瞬で頚椎椎間板ヘルニアになっている方も多く見てきました。

その頸椎の動きと全身の動き、、柔軟性の関係が大きく関係しています。

首のストレッチは自分ではやらない方がいい

頸椎椎間板ヘルニアの好発部位は頚椎の5番と6番の間、6番と7番の間です。
初期症状として、肩こりが酷くなります。そして、首を動かすと首・肩甲骨辺りに痛みが出る方は症状が進んできています。

頸椎椎間板ヘルニアの好発部位である頸椎の神経が圧迫されると、腕や指先などに徐々に痛みやしびれが生じてきます。

頚椎椎間板ヘルニアの末期は筋力が低下します。握力の低下が著しい場合は手術が必要になるケースも少なくありません。

ストレートネックなどのお医者さんの診断から、自己流で首のストレッチを行い、悪化するケースも後を絶ちません。

頸椎の頚椎の5番と6番の間、6番と7番の間を動かさないで、頸椎の上部を動かすような器用なことは一般の方にはできません。

私のパーソナルトレーニングコースでも頸椎のストレッチを行うことがありますが、症状を検査して、可能な方のみに慢性期の然るべきタイミングで行っております。

それでも刺激は少なめの強さで角度を細かくチェックして指導しています。

頸椎と足関節の関係 足の問題は足のリハビリをするしかない

頸椎が動かなくなり、痛みが強い方は下肢の筋肉や腱が著しく硬い方がほとんどです。

ヨガの先生のように前屈がベタ~とつく方でも、足関節は硬く、頸椎に問題がある方も多いです。

ヨガは首を後ろに反る動作が多く、首を過伸展して痛める方も非常に多いです。

そして、前屈や開脚ができることから、柔軟性に問題意識がないケースもあります。

他の柔軟性が良くても、足関節と頸椎だけ異常にタイトな方も多いです。

このような全体を見ていかないと頸椎の問題解決は難しいと思います。

具体例を紹介します

足関節の硬さが姿勢全体に与える影響
足首が硬いと、歩行時に足首の可動域が制限されます
その結果、膝や股関節で代償動作が起こり、骨盤が前後に傾きます
骨盤の傾きは脊柱全体のアライメントを崩し、最終的に頸椎に過度な負担がかかります
例:足首が硬い方が階段を上る時、つま先が上がりにくく、無意識に首を前に出して重心を調整しようとします

運動連鎖による影響の具体例
デスクワークで足首を固定したまま長時間座っている場合 アキレス腱が短縮し、ふくらはぎの筋肉が硬くなります
硬くなった下肢の筋肉は全身の血液循環を妨げます

血液循環が悪くなると、首や肩の筋肉も緊張し、頸椎に負担がかかります

実際の症例パターン
30代のIT企業勤務の方の例: 毎日8時間以上のデスクワーク
足首の可動域が健常者の60%程度に低下
頸椎ヘルニアの初期症状が出現
足関節のモビライゼーションと併せて治療を行うことで、頸椎の症状も改善

スポーツ選手の例
ランナーやサッカー選手でも同様の問題が発生 足首の使いすぎによる硬さ
それを補うために首に余分な力が入る
結果として頸椎に負担が集中

予防と対策の具体例
足関節のケア: 1日3回、足首の回転運動を実施
足指のストレッチ
フットローラーでの筋膜リリース

生活習慣の改善: 30分おきに軽い足首の運動を行う
正しい靴選び
適度な休息を取り入れる
よくある誤った対処法
首だけのストレッチに焦点を当てる
足首の硬さを無視して運動を続ける

症状が出てから対処を始める
このように、足関節と頸椎の関係は単純な「上半身と下半身」という区分けではなく、全身の運動連鎖として捉える必要があります。特に現代社会では、デスクワークや運動不足により、この問題が顕著になってきています。

予防的なアプローチとしては:
定期的な足関節のケア
適切な靴選び
正しい姿勢での歩行
全身の運動バランスを考慮したエクササイズ
早期発見・早期対処

これらの要素を総合的に管理することで、頸椎の問題を予防・改善することが可能になります。

記事のまとめ

肩こりと頸椎の危険性について
肩こりを放置すると深刻な健康問題に発展する可能性があります
進行性の症状
初期:肩こりと頭痛
中期:腕や肩の痛み、しびれ
末期:麻痺症状(最悪の場合、半身不随)

頚椎椎間板ヘルニアについて
好発部位:頸椎5-6番、6-7番の間
急性期は1ヶ月程度続く
治療には時間と専門的なケアが必要

重要な注意点
自己流の首のストレッチは危険
全身の関節可動域との関連性が重要
足関節の硬さと頸椎の問題には相関関係がある

予防と治療のアプローチ
専門家による適切な評価と治療が必要
全身の柔軟性をチェックすることが重要
症状の進行度に応じた適切な治療選択が必要

この問題は単なる首や肩の不調ではなく、全身の健康状態と密接に関連しているため、早期発見と適切な治療が重要です。