早めに確認して改善すれば、まだ間に合う!痛み・痺れ

腰痛や首の痛みでお悩みの方へ。
これらの症状は放置すると急激に悪化する可能性があります。
本記事では、長年の臨床経験から見えてきた「痛みの悪化パターン」と、その予防に役立つ簡単なセルフチェック方法をご紹介します。
特に注目すべきは「前屈」と「首の可動域」。日常的なチェックで危険信号を見逃さず、深刻な症状への進行を防ぎましょう。

肩こり腰痛が酷くなるような可動域について教えてください。
腰痛、肩首の痛み、ひどくなる方の私が2パターンとして感じています。
まず前屈して指が床につかない。これは腰痛から下肢の足の方に痛みやしびれが出る。そういったパターンが多い。もう一つは首の痛み。そこから腕とか手のしびれ、痛みやしびれにつながるのは顎を引いて胸骨につかない方はしっかりチェックして改善していった方がいいと思います。
首と腰の前屈ができない方は危険ですね。
後ろに反るような動作はあんまりチェックしなくていいんですけど、前に充分できない人が後ろに反り過ぎて悪くなります。。
反り腰っていますけどちょっと前に行かないだけで後ろに過剰に反ってしまいます。既に硬くなった方は難しいかもしれませんけど、何とか指が体まっすぐしてここに指が1本は挟めるくらいまでは目標にした方がいいと思います。
次に首が前や斜め前に屈曲できるのか?
これができないと肩を上げてしまうんですけど、「肩の力を抜いてください」言うと2本、3本空いてします。最初から体を真っ直ぐな姿勢をとり、純粋に首だけの純粋な可動域で指1本分位まで着くようになれば許容範囲かなと思います。
今、お話した可動域の1,2割可動域が減少するだけで、崖を転がり落ちるように悪化してしまうケースが多いと感じます。
だからちょっとずつ悪くなってきたな!と言うところで急にある時を境にヘルニアになり、「寝るのも辛くて、何とかなりませんか?」と言う方が結構見てきています。
前屈や首の動きがもう前よりも硬くなってきた!と言う方はちょっと危機感を感じられた方がいいかなと思います。
腰痛・肩こりと言うとですね。病院で診てもらったときにどうしても肩こりって言うと・・・「病気じゃない」と言う形で片付けられてしまう方も多いと思います。
しかし、私が長年感じているのは、肩こり首が凝ってるって言うところが、徐々に痛みになってくるって言う方が非常に多い。
腰も同じです。腰が痛いって言うところから徐々に「足が痛い。足がしびれる」と言う形で悪化してしまう方が多いですね。
やっぱり今お話しした最低限の柔軟性がない方は腰も後ろに寄りすぎてしまって酷くなることも・・
例えば階段を1歩踏み外したときにガクっと後ろに反ってですね。急にヘルニアなどの神経の痛みが出たり、症状が悪化してしまいますので、そうならないために屈曲、前の方に、どんどん動きを良くしていくことがその予防になると思っています。
腰痛肩こりからですね。痛みから、痺れのところまで行ってしまうとですね。
痺れは、手術のレベルでも手術してもなかなか完治しない。長く痺れが続いてしまう方は痺れが残ってしまう。
ご覧いただいてる方は早めに予防の観点でですね。対応していただければと思います。
具体例を紹介します

デスクワークで腰痛から神経痛

30代のAさんは毎日8時間以上デスクで座り続ける仕事をしています。体の変化は段階的に現れました。
まず朝起きた時に軽い腰の張りを感じる程度でした。しかし夕方になると腰全体が重たく、だるい感じが強くなります。ある日、床に落としたペンを拾おうと前かがみになった瞬間、腰に鋭い痛みが走りました。
電車で座る時も変化が現れます。前かがみの姿勢がつらくて、いつも背もたれに寄りかからないと座っていられなくなりました。数ヶ月が経つと、右足のつけ根から太ももの裏側にかけて、ピリピリとした嫌な痺れが出現します。
この状態を1年間放置すると、立ち上がる時に足に電気が走るような強い痛みを伴うようになってしまいました。
このようなぎっくり腰の問題を放置しておくと、徐々に坐骨神経痛などの重症化した腰痛に進行していくケースを数多く診てきました。
坐骨神経痛は腰部からの神経圧迫により足の痛み・しびれが生じ、最終的には麻痺に至ると手術適応となります。
肩こり放置で手の痛みや痺れまで悪化

最初は夜寝る前に首の後ろがつっぱる程度の軽い症状でした。しかし徐々に首を前に倒そうとしても、以前のように動かなくなってきます。スマホを見る時間が増えるにつれて、肩が常に上がった状態が普通になってしまいました。
3ヶ月後には右腕の外側から小指にかけて、チクチクとした痺れが現れます。仕事中にマウス操作で腕を動かすと、肘から指先まで痛みが走るようになってしまいました。
このように首のつっぱり程度の肩こりから徐々に手の甲に痛みが出現するのは、頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアに多く認められる症状です。さらにこの症状が進行してしまうと、神経痛からしびれや麻痺まで進行してしまいます。このケースでも最悪の場合手術適応となってしまうため、肩こりの段階からの予防が肝要です。
共通するパターン
どちらの例も、最初は軽い違和感や疲労感から始まります。しかし同じ悪い姿勢を続けることで、筋肉の緊張、関節の動きの制限、そして最終的には神経への影響まで進行していきます。
一般的には運動や姿勢の意識で改善すると言われていますが、現実的には我々整体師としては、定期的な整体メンテナンスを行うことで、ここまで重症化する前に改善する可能性があると考えています。
専門家としての見解
現代社会において、デスクワークやスマートフォン使用による姿勢不良は避けられない現実です。筋肉の緊張パターンや関節の可動域制限は、日常生活での自己管理だけでは限界があります。特に深層筋の緊張や椎間関節の微細な動きの異常は、専門的な手技による調整が必要となります。
症状が軽微な段階での定期的な身体メンテナンスは、神経症状への進行を防ぐ重要な予防的介入と位置づけられます。月1-2回の整体施術により、筋骨格系のバランスを維持し、重篤な症状への移行リスクを大幅に軽減できると考えられます。
『まさか私が…』毎日8時間のデスクワークが招いた悪夢!肩こりから始まる地獄の痛みスパイラル
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デスクワークに従事する30代女性が、朝8時半から8時間、トイレにも行けないほど多忙な業務に追われ、ほぼ終日パソコン作業を継続していました。そしてその女性が徐々に仕事に集中できないほどの肩から手にかけての痛みを訴えるようになりました。
このようなケースでは痛みからしびれへと進行し、さらに手指の先端まで冷感を伴うようになり、不安に駆られて整形外科を受診するケースが多く見られます。
患者は悩みながら様々な鍼灸院や整骨院を転々としますが、なかなか改善に至りません。このようなケースでは、局所的な症状のみに着目するのではなく、全身の姿勢の問題として包括的に捉える必要があります。
「なぜ私だけが...」涙を流しながら訴える彼女の姿は、まさに現代社会の縮図です。夜中に手の痛みで目が覚め、朝起きれば指先が氷のように冷たい。大好きだった趣味の料理も、包丁を握ることすらできなくなった絶望感。家族にも「気のせいじゃない?」と理解されず、孤独感に苛まれる日々。このような深刻な状況に陥る前に、適切な予防と早期対応が不可欠なのです。
もう手遅れ?『首が動かない…』絶望に震える患者が教えてくれた早期発見の大切さ
私が整体師としての経験から申し上げると、このような状況に至る前には必ず前兆があります。手の痛みやしびれで悩まれていた患者様が精密検査を受けると「まさかヘルニアになっているとは思わなかった」と多くの方がおっしゃいます。整体師の視点で見ると、数ヶ月前から首の可動域制限や肩の緊張といった警告サインが現れていることが多いのです。
医療機関での診察・診断は我々整体師にはできない重要な役割です。しかし、医療と連携して私たちができることがあります。可動域の確認や柔軟性の向上、そのような予防的アプローチは医療機関とは異なる対応が可能だと考えています。
より多くの方が症状悪化する前に、このような医療と民間療法の連携により、重篤な症状への進行を食い止めることができるのではないかと思います。
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