ねもと整体&ストレッチスタジオ根本院長。
整体技術と運動指導の両面からサポート!
最終更新日 2026年7月14日
お子さんの肘の痛みがなかなか良くならず、練習を休ませるべきか、それとも様子を見ていいのか、毎日悩んでいませんか。整体や整骨院に通っても、湿布や電気治療を受けても、投げ始めるとまた痛みがぶり返す。
そんな経験をされているご家庭は決して少なくありません。当院はスポーツの整体に長年取り組み、少年野球のお子さんを数多く診てきましたが、野球肘は投げすぎだけが原因ではなく、足首や手首の硬さといった一見関係のなさそうな部分が、実は隠れた原因になっているケースを繰り返し見てきました。
この記事では、当院が現場で見てきた野球肘が治らない本当の理由と、再発を防ぐために自宅でできる具体的なリハビリ方法を、全国どこでも実践できる形でお伝えします。
野球肘とは、なぜ治りにくいのか?

野球肘は投球動作を繰り返すことで肘に過度な負担がかかり、骨や軟骨、靭帯が傷んでしまう使いすぎによる障害の総称です。特に成長期のお子さんは骨端軟骨という未成熟な組織が多く、大人よりもストレスに弱いため、同じ投球数でも損傷しやすい状態にあります。
直接的な要因としては、投球過多に加えて、肘が下がる、手投げになる、体の開きが早いといった投球フォームの乱れが挙げられます。さらに股関節や肩甲骨まわりの柔軟性不足、体幹や下半身の筋力バランスの偏りも、結果的に肘への負担を増やす原因になります。
肘だけの問題ではなく、全身の使い方や休養不足が複合的に絡み合って発症するケースがほとんどで、これが一度治療しても再発を繰り返す理由でもあります。
疲労と障害の関係についても、海外の研究機関から重要な報告があります。アメリカのスポーツ医学研究所が行った調査では、疲労した状態で投球を続けた選手は、肩や肘を痛めるリスクが大幅に高まることが示されています。練習量そのものだけでなく、疲れが抜けないまま投げ続けることが、障害の大きな引き金になっているのです。
当院が見てきた野球肘の本当の原因

当院が常に意識しているのは、体の連動性です。投球動作は下半身から体幹、そして上肢へと力を伝える一連の流れであり、最後にリリースするのは肩、肘、手首の連動性です。
野球肘は投げすぎによって軟骨が耐えられず発症すると考えられてきましたが、実際に来院される野球少年の多くは下半身の柔軟性が非常に乏しく、結果として手投げになっているケースがほとんどです。
盲点になっている足首の柔軟性

当院が野球肘のお子さんを診るときに必ず確認するのが、足首の動きです。見ているのは2種類の動作で、ひとつはかかとを地面につけたまま、つま先をどれだけ持ち上げられるかという背屈という動作です。
理想は20度程度と言われていますが、実際には5度程度しか上がらないお子さんも多く、最低でも10度は欲しいところです。この背屈ができないお子さんは、しゃがむ動作も苦手な傾向にあります。
低い姿勢を保てない原因の多くが、この足首の背屈動作の柔軟性不足にあるのです。立ったまま行うしゃがみ込みと、かかとをつけたまましゃがむ動作はどちらも背屈動作であり、どちらか一方、あるいは両方が苦手なお子さんも珍しくありません。
足関節での体重移動が十分にできないことが、結果的に手投げを招き、肘への負担を大きくしてしまいます。
この点については海外の研究でも裏付けが得られています。
日本の研究チームが228名の少年野球選手を12か月間追跡した調査では、軸足側の足関節の背屈可動域が制限されていることが、肩や肘の障害の独立した危険因子であると報告されています。
和式トイレが失われたことと柔軟性の関係

日本人の生活習慣として、かつては和式トイレが当たり前にありました。この和式トイレでしゃがむという動作を日常的に行っていたことが、日本人の足腰の強さや身体操作の巧みさを支えていたとも言われています。
しかし現代の子供たちの生活環境では、和式トイレを見る機会はほとんどなくなりました。利便性が上がった一方で、しゃがむという動作そのものが日常から失われつつあるのです。
この変化は野球少年に限らず、あらゆる子供たちの足首の柔軟性に静かに影響を及ぼしていると考えられます。
改善した高校球児の事例

世田谷区在住の高校球児のケースをご紹介します。高校1年生の時に野球肘になりかけ、なんとか3年間競技を続けたいとお父さまとともに来院された男子生徒でした。
柔軟性を確認したところ、足首とハムストリングスが非常に硬く、反対に肩関節の柔軟性は高いことがわかりました。体のどこかが構造的に硬いと、柔らかい部位がその分を代償して動きすぎてしまう傾向があり、このケースも足首の硬さを肘や肩が補ってしまっていたと考えられます。
整体で肘のケアを続けながら、足首の柔軟性を高めるリハビリを指導しました。内容は台所の角材につま先を乗せてカーフレイズを20回程度行い、その直後に10秒間のストレッチを行うというシンプルなもので、朝晩最低2回、日常的に継続してもらいました。
数週間後には、思い切り投げても肘に負担を感じにくいという実感を持てるようになりました。特別な器具は使わず、家庭にあるもので継続できる点も、この方法の続けやすさにつながっています。
手首の動きと肘の負担の関係

手首にも回内と回外という動作があります。フライパンを返すように手首をひねり、親指を下に向ける動作は投球動作と近く行いやすい一方、逆に親指を上に向ける動作は柔軟性が乏しいお子さんが多く見られます。この逆方向の可動域を広げておくことで、末端である手首の動きがスムーズになり、結果として手首と肩の中間に位置する肘への負担が軽減されます。
痛みが出ているのは肘であっても、肩や手首の動きを整えることで肘の負担を減らせるという発想です。
この考え方は海外の研究とも一致します。肘関節の可動域を扱った研究では、肘の可動域が制限されると、その分の負担が肩や手首に及び、結果として障害につながりやすくなることが報告されています。
末端の問題

また、投球動作は骨盤、体幹、腕、前腕、手へと力が近位から遠位へ順序よく伝わることで効率よく力を発揮できるとされており、この伝達の順序が乱れると肘にかかるひねりの力が大きくなり、障害のリスクが高まるという研究報告もあります。
当院でこの手首のリハビリを指導した野球少年のほとんどが、これまで末端のストレッチ指導を受けたことがないと話します。体全体を見て、患部の上下の関節の動きまで含めて改善するという発想は、専門家が関わらなければなかなか導入できないコンディショニングだと感じています。
手術が必要になるケースも
すでに肘の痛みが強いお子さんは、場合によっては手術が必要になるケースもあります。肘の治療経験、特に手術経験が豊富な専門医に一度診てもらうことをおすすめします。そこまで症状が強くなく、気になる程度という方は、今回お伝えした下半身の柔軟性向上と手首の回内外のストレッチをぜひ取り入れてみてください。
投球フォームを競技中に急に修正するのは現実的ではありません。癖はすぐには変わらないものです。しかし今回ご紹介した2つのリハビリは、それぞれ3分程度でどこでも行えるものです。
ウォーミングアップやクールダウンの中に足首と手首のケアを組み込むことで、お子さんが痛みに悩まされず競技を続けられる可能性が高まります。
スポーツに強いとうたう整体院や整骨院は多くありますが、足首や手首といった末端の動きまで含めてリハビリを指導しているところは実は多くありません。
近年は医師、理学療法士、アスレチックトレーナー、ストレングスコーチ、スプリントやアジリティ専門のトレーナーがチームで情報共有しながらサポートする体制が広がっていますが、街の整体院や整骨院でここまでの環境が整っているケースは限られます。
実際の動作を確認し修正できる、フィジカル専門のトレーナーがいる施設を探すことが、根本的な改善への近道になります。
【まとめ】
野球肘が治らない、あるいは繰り返し再発してしまう背景には、投げすぎという分かりやすい原因だけでなく、足首や手首といった一見関係のなさそうな末端の柔軟性不足が隠れていることが少なくありません。肘だけを見ていては本当の原因にたどり着けないケースが数多くあります。
野球肘の改善と再発予防に大切なポイント
- 足関節の背屈可動域は見落とされがちだが、肩や肘の障害と深く関わることが海外の研究でも示されている
- 手首の回内外の動きや体全体の力の伝わり方も、肘への負担に大きく影響する
- 投球フォームという表面的な部分だけでなく、足首・手首という末端の動きにまで目を向けることが重要
- 痛みが強い場合は迷わず専門医に相談する
- 日常ケアとして、かかとを使ったカーフレイズと手首のストレッチを家庭で毎日3分ずつ続ける
お子さんが痛みを気にせず、思い切りプレーを楽しめる時間が一日でも早く戻ってくることを願っています。お悩みの方は、ぜひねもと整体&ストレッチスタジオへお気軽にご相談ください。
お気軽にご相談ください
お身体の不調でお悩みの方、一人で抱え込まずに専門家にご相談ください。
向ヶ丘遊園・登戸ねもと整体&ストレッチスタジオのご予約はこちらです
📞 電話予約 044-922-9881 📱 LINE予約はこちら 🌐 ネット予約(LINE不要)当日予約可・24時間LINE自動予約・24時間ネット予約
登戸ねもと整体&ストレッチスタジオの「当院のご症状・お悩みメニューまとめ」と「お困り別コラムまとめ」は下記になります。腰痛(坐骨神経痛・ぎっくり腰・分離症・すべり症・腰椎椎間板ヘルニア)肩こり(頚椎症・頚椎椎間板ヘルニア・巻き肩・ストレートネック)膝痛・腱鞘炎など症状・お悩みの個別ページに飛ぶことができます。



