子供のスポーツ腰痛 見逃しサイン

子供のスポーツ腰痛 見逃しサイン

最終更新日2026年9月26日

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院長 根本大

ねもと整体&ストレッチスタジオ根本院長。
整体技術と運動指導の両面からサポート!

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子供のスポーツ腰痛 見逃しサイン

「練習のあとに腰が痛いと言う」「体を反らすと痛がる」。そんなお子さんの姿を見て、成長痛だろうと様子を見ていませんか。

その腰痛、腰椎分離症のサインかもしれません。

結論からお伝えします。スポーツをする子供が、反ると痛い、練習後に痛むといった腰痛を繰り返す場合は、腰椎分離症を疑って、早めに整形外科で確認することが大切です。そして当院の臨床経験では、分離症の痛みは分離症だけが原因ではなく、腸腰筋・胸椎・腰仙関節・足首の硬さで腰が反りすぎることで強くなるケースが多くあります。

この記事では、見逃しやすいサインから自宅でできるセルフケア、実際の事例までを解説します。

子供のスポーツ腰痛は分離症のサインかもしれません

腰に手を当てている男性

「部活のあとに腰が痛いと言う」「体を後ろに反らすと顔をしかめる」「湿布を貼ってもすぐ痛みがぶり返す」。お子さんのこんな様子を見て、成長痛だろうと様子を見ている親御さんは少なくありません。

けれども、成長期のスポーツ選手の腰痛では、腰椎分離症が隠れているケースが目立ちます。腰痛を訴える成長期のスポーツ選手を調べた研究では、約3〜4割で分離症が見つかったと報告されています。スポーツをしているお子さんの腰痛は、疲れや成長痛と決めつけずに見ていく必要があります。

見逃しやすいサインには、次のようなものがあります。

・体を後ろに反らすと腰が痛む
・ジャンプや着地、ダッシュのあとに腰が痛くなる
・練習中よりも、練習後や翌朝に痛みが強く出る
・腰の片側だけに痛みが続く
・休むと軽くなるが、練習を再開するとまた痛くなる

こうしたサインが2週間以上続くときは、一度整形外科でレントゲンやMRIによる確認を受けることをおすすめします。

分離症とは何か 成長期のスポーツ選手に多い理由

腰に手を当てている男性

分離症とは、腰の骨(腰椎)の後ろ側にある関節突起間部という部分が、疲労骨折を起こした状態です。ジャンプ、ダッシュ、体をひねる、反らすといった動きを繰り返すと、腰の骨の同じ場所にストレスが積み重なり、ひびが入ってしまいます。バスケットボール、サッカー、野球、バレーボール、体操など、反る動作や回す動作の多い競技で多く見られます。

成長期は骨がまだ完成しておらず、筋肉や関節の柔軟性も追いついていません。そのため、同じ練習量でも大人より腰に負担が集中しやすいのです。

整形外科で分離症と診断された場合、初期であれば骨がつながる(骨癒合)ことを目指して、コルセットの着用や練習の制限が行われるのが一般的です。腰痛で受診した高校生のうち、約6割が骨のつながる可能性が残る時期の分離症だったという報告もあり、早く気づいて早く対処することがとても大切です。治療方針は、必ず主治医の指示に従ってください。

腰痛が強くなる原因は「腰が反りすぎる」こと

腰を反っている男性

ここからは、20年以上の臨床経験を通して感じていることをお伝えします。分離症は腰痛の原因の1つではありますが、分離症だけでひどい腰痛になるとは限りません。分離症に、ほかの体の要素が重なることで痛みが強くなっているケースを、数多く見てきました。

分離症のお子さんは、体を反らしたときに痛みが強くなります。よく「反り腰」と言われますが、大切なのは、なぜ腰が反りすぎてしまうのかを考えることです。代表的な4つの要因を紹介します。

腸腰筋(太ももの付け根の前側の筋肉)の硬さ

説明をしている男性

腸腰筋は、背骨や骨盤から太ももの付け根の前側につながる筋肉です。この筋肉が硬いと、骨盤が前に引っ張られて腰が反りやすくなり、分離症の部分への負担が増して痛みが強くなります。

腸腰筋を伸ばす目的で、昔の整形外科では、腰を反らすマッケンジー体操がよく勧められたと聞きます。ただ、分離症のお子さんが腰を反らしすぎると、かえって痛みが強くなることがあります。反らす体操は自己判断で行わず、必ず専門家に確認してから行ってください。

胸椎(背中の背骨)の動きの悪さ

説明をしている男性

胸椎は、背中側にゆるやかに湾曲している背骨です。体を後ろに反らすとき、本来は胸椎も一緒に動いて反ります。ところが胸椎が硬くて動かないと、その分を腰が肩代わりして、腰だけが反りすぎてしまいます。つまり、分離症のある方が胸椎の硬さを抱えていると、腰への負担がさらに強くなります。

胸椎の動きは、自分で整えるのがなかなか難しい部分です。背骨を調整できる専門の整体師やカイロプラクターに相談するのが無難です。

腰椎と仙骨のつなぎ目(腰仙関節)の硬さ

腰を反る男性

骨盤の中心にある仙骨と、その上の腰椎とのつなぎ目にも注目しています。この関節にほどよい遊びがなくなると、腰への負担が逃げ場を失ってしまいます。

一般的にはあまり行われていない調整ですが、当院の経験では、この部分に遊びをつける調整で、腰が楽になる方が多くいらっしゃいます。

足首の硬さ

しゃがんでいる男性

意外に思われるかもしれませんが、足首の硬さもとても重要です。体を後ろに反らそうとしたとき、足首が硬いと下半身がうまく動かず、そのぶん腰が反りすぎてしまうからです。足首の動く範囲と腰痛との関係を示した症例報告もあります。

自宅でできるセルフケア カーフレイズとストレッチ

カーフレイズしている男性

自分でできる方法として、意外にも効果的なのが足首のエクササイズです。カーフレイズ(つま先立ち)とふくらはぎのストレッチを、セットで行います。

・階段や段差のふちに、足の前半分で立ちます。つま先は正面に向けます
・かかとをゆっくり上げ、ゆっくり下ろす動きを10回程度行います
・そのあと、ふくらはぎとアキレス腱をしっかり伸ばします
・ストレッチのやり方が分からなければ、ストレッチングボードに乗っているだけでも大丈夫です

注意していただきたいのは、ストレッチングボードにただ乗っただけでは、アキレス腱が硬い人はほとんど反応しないという点です。必ずカーフレイズとセットでストレッチを行うようにしてください。

なお、痛みが強い日や、整形外科で運動を止められている間は、必ず主治医に確認してから行ってください。

分離症と診断されても競技を諦めなくていい

バスケをしている男性

ここで、中学生のバスケットボール部の男の子の事例を紹介します。

中学2年生ごろから、腰痛で当院に来院されました。すでに整形外科で分離症と診断されており、痛みはかなり強く、特に練習後に痛みが出てしまう状態でした。競技を続けるために、整体に定期的に通っていただきました。

定期的に体を調整することで、その子は高校までバスケットボール部として続けることができました。このように、分離症と診断されていても、体全体のメンテナンスで分離症以外の要素を改善できれば、腰痛を抑えながらスポーツを続けられる可能性があります。

分離症だからといって、諦める必要はありません。柔軟性を高めて腰の負担を減らし、練習を続けても腰痛が気にならないような体の使い方を身につけていくことが大切です。もちろん個人差はありますので、診断や治療方針は主治医と相談しながら進めてください。

病院と整体の使い分け 相談の目安

座っている男性
項目病院(整形外科)整体
主な役割痛みの原因を調べて診断する体の使い方や柔軟性を整えるサポート
画像検査(レントゲン・MRI・CT)できるできない
相談の目安腰を反らすと痛い/片側の腰痛が続く/朝にも痛みが残る/足にしびれがある診断を受けたあとの再発予防/太ももの付け根や股関節の硬さが気になる/体の使い方を見直したい
診断後のサポート安静期間の判断、コルセット、経過の確認運動再開後の柔軟性・体幹の立て直し、フォームの見直し
最初に行く先の目安痛みが強い・続くときは、まずこちら医師の診断を受け、運動の許可が出てから

※お子さんの腰痛が続く場合は、まず整形外科での検査をおすすめします。

分離症かどうか、骨がつながる時期かどうかは、レントゲンやMRIなどの画像検査でしか判断できません。まずは整形外科での確認が基本です。

・反ると痛い、練習後に痛む状態が2週間以上続く
・痛みが強くて練習に集中できない
・足にしびれが出る、安静にしていても痛む

こうした場合は、早めに整形外科を受診してください。

そのうえで、診断を受けたあとに、競技を続けながら体の使い方を整えたい、再発しにくい体をつくりたいという場合には、胸椎や腰仙関節など、全身のバランスを見られる整体やカイロプラクティックの調整が役立つことがあります。

病院での診断と、体全体のメンテナンスを上手に組み合わせていくことが、お子さんの競技生活を支えるポイントです。

(まとめ)

腰を反っている男性

子どもの腰痛は「成長痛だろう」「練習のしすぎだろう」と見過ごされやすく、気づいたときには腰椎分離症などの疲労骨折が進んでいたというケースも少なくありません。今回お伝えした内容を、最後に3つのポイントとしてまとめます。

今日から意識したい3つのポイント

  • 片側だけの腰痛、腰を反らしたときの痛み、練習後だけでなく朝にも残る痛みは、成長痛とは違う「見逃してはいけないサイン」だと知っておくこと
  • 「そのうち治る」と様子を見続けず、痛みが続くときは練習量を減らしながら、早めに整形外科などで検査を受けること
  • 痛みが落ち着いたあとも、股関節や体幹の柔軟性、体の使い方を整えて、再発しにくい体づくりを続けること
子どもは「痛いと言ったら試合に出られなくなる」と思い、つらさを我慢してしまうことがあります。だからこそ、大人が早めにサインに気づいてあげることが何よりの予防になります。

「うちの子、最近腰をさすっている」「反らすと痛そうにしている」——そう感じたら、それは体が発しているSOSかもしれません。早めの気づきと適切な対応が、お子さんの好きなスポーツを長く続けられる未来につながります。気になる症状が続く場合は、一人で抱え込まず、ぜひねもと整体&ストレッチスタジオへお気軽にご相談ください。

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