妊娠中の恥骨痛、諦めないで!整体師が教える痛みケアの専門知識

妊娠中の恥骨痛、諦めないで!整体師が教える痛みケアの専門知識

妊婦さんの恥骨痛|整体で改善できる3つの理由と症例紹介

妊婦さんの恥骨痛|整体

向ヶ丘遊園・登戸のねもと整体&ストレッチスタジオです。今回は妊娠中や出産の時に多い恥骨付近の痛みについて、私の19年間の臨床経験をお伝えしたいと思います。

骨盤周りの靭帯が緩む妊娠中に、この結合部あたりに痛みが発症し、整体を受けられる方がいらっしゃいます。階段の上り下り、起床時、座っている時も股のあたりが痛いなど、多くの声が寄せられています。
多くの妊婦さんが骨盤ベルトを活用したり、寝方を工夫したり、体操やストレッチなどを習慣づけたりと、様々な対応をしていると思います。

ただ、この恥骨結合の痛みというのは痛いところだけが原因ではなく、股関節や骨盤の仙腸関節の動きも関係してくるので、自分で対応するのはかなり難しいと思います。

特に激しい痛みや歩行時に困るような辛さがある時は、産婦人科の先生にも相談しながら整体を受けることも選択肢の一つだと思います。
実際に当院に恥骨結合の痛みでご来院されて、痛みが楽になる方も多くいらっしゃいます。

妊婦さんの恥骨痛の3つの症例についてお話しします。
【初期の対応】
28歳、妊娠5ヶ月で痛みを発症。週1回程度の整体に通い、5回でほぼ痛みがなくなりました。改善のポイントとしては、集中して5回受けていただいたことで痛みが早く良くなりました。1回目から反応が良かったので、間隔を開けずに通院されたことが良かったと思います。
【中期の対応】
Oさん(32歳・妊娠7ヶ月)。夜間に寝返りの際の痛みが走りご来院。週1回程度のご来院で、7回でほぼ痛みがなくなりました。改善のポイントとしては、生活の動作でも骨盤周りの股関節をしっかり使うように意識されたということです。
【後期の対策】
Tさん(35歳・妊娠8ヶ月)。デスクワークで強い痛みがあり不安でご来院。改善のポイントとしては、出産に向けて早い段階で集中的にご来院。最初の3回は連日続けてご来院。その後痛みは続くも、合計15回でほぼ痛みが完治。

恥骨の痛み どこ? 向ヶ丘遊園 整体

妊婦さんの恥骨痛に対する施術のポイント

骨格の図 恥骨結合

恥骨の痛みについて、恥骨結合に負担がかかる根本的な原因は、下半身全体の柔軟性を見ることが必要です。
出産時に関節が緩むことから、どうしても痛みが出ている恥骨結合の辺りが気になるところだと思いますが、筋肉は骨についていることから、まず外堀である軟部組織(筋肉や筋膜)を十分に緩和させ、負担を減らすことが肝要です。
施術の対応としては、うつ伏せ、横向け、仰向け、座位と4方向から全て調整していくのがいいと思います。

そして最後にROMで痛みの状況を見て、それでも痛みが変わっていなかったら、股関節の調整が恥骨結合の調整になります。
出産時に骨盤が緩むことから、おそらく全体の動きが固いところが歪みとなって、靭帯が緩い恥骨結合の辺りに負担がかかっていると推測できます。
つまり、痛いところをどのように負担を減らすかということを考えると、全身の調整が肝になります。

恥骨の痛み どこ?

恥骨結合はどこ? 解剖学的に説明します。

骨模型 恥骨結合 

妊婦さんの恥骨結合の話

妊婦さんTさん(28歳)の恥骨結合の痛みについてお話しします。
Tさんは妊娠5ヶ月の時に、電車通勤中の階段で突然痛みを感じたそうです。

「股の付け根に包丁が刺さったみたい」と、初めての感覚に不安になって来院されました。

実は、この場所(恥骨結合)は、お腹の下の方で左右の骨がくっつく場所なんです。ちょうどズボンのチャックの下あたり、へそから真下に手を滑らせた硬い部分です。

恥骨結合は、例えるなら、2つのブロックを接着剤でくっつけた感じです。

しかし妊娠すると、赤ちゃんのために少しずつ柔らかくなっていきます。まるでかたいゴムが、徐々に伸びていくような感じですね。

Tさんの場合、通勤電車で吊革につかまる時もかなり痛かったそうです。

その時を思い返しても、恥骨結合の痛い場所だけを見るのではないということ。私たちは、まず股関節の動きと骨盤の関節の状態をチェックしました。

すると面白いことに、股関節の動きが制限されていたんです。これは、痛みをかばおうとして、知らず知らずのうちに関節の動きが硬くなっていたんですね。

施術では、まずこの硬くなった関節の摩擦を減らし、スムーズな動きを促していきました。Tさんは「え?痛いところじゃないのに、なんか動きやすくなってきました」と驚かれていました。

5回の施術で、階段の上り下りも楽になり、電車通勤も続けられるようになりました。今ではすっかり元気な妊婦さんです。
実は、19年間の施術経験の中で、こんなケースをたくさん見てきました。大切なのは:痛い場所だけでなく、周辺の関節の動きを見ることや早めに対処すること。

日常生活での動作を工夫することで妊婦さんの痛みも軽減していきました。

恥骨結合の痛みは、決して我慢する必要はありません。赤ちゃんとの大切な時間を、できるだけ快適に過ごしていただきたいですね。

骨盤の関節、実は2種類あるんです!

妊婦さんの恥骨痛 骨盤の痛み

みなさんは「骨盤が開く」という言葉を聞いたことがありますよね。実は、骨盤には大きく分けて2つの関節があります。後ろ側の「仙腸関節」と前側の「恥骨結合」です。

骨盤の健康維持には、この2つの関節のバランスが重要です:
仙腸関節:体を支える後方の大きな関節
恥骨結合:骨盤を前方でつなぐ小さな関節

仙腸関節:少し緩んで動きやすくなる
恥骨結合:柔らかくなって広がりやすくなる

この2つの関節がバランスよく働くことで、私たちは安定して歩いたり、動いたりできるんです。でも妊娠中は特に、この2つの関節に負担がかかりやすくなります。

なので、多くの整体や整骨院で骨盤矯正というキーワードが氾濫しているのだと思います。

実際には本当に骨盤を微細に動かせる整体師や柔道整復師はあまりいません。

骨盤は動くというほどの動きはないはずです。動かすにもブレーキをかけて、僅か数ミリ単位で調整していきます。

関節の動きの違い:仙腸関節と恥骨結合

妊婦さん整体 向ヶ丘遊園

仙腸関節は約2ミリ程度の動きがあるのに対して、恥骨結合の通常の動きはわずか2〜3ミリ程度で、妊娠後期になると4〜8ミリ程度まで可動域が増加すると言われています。

一般の人が抱く骨盤が開くというほどは動かないということがわかります。必要な場所に必要な分だけの動きがあるように設計されているんですよ。
だからこそ、妊娠中に恥骨結合の動きが増えすぎると痛みの原因になることがあります。適度な動きと安定性のバランスが大切なんです。​​​​​​​​​​​​​​​​

妊娠中の恥骨結合の痛みで悩まれている方へ、医療機関と関節ニュートラル整体のアプローチについてお話しします。

腰痛整体 向ヶ丘遊園

妊娠中の恥骨の痛みは、多くの方が経験する悩みです。それでは、産婦人科との連携による安全なケアについてご説明します。
産婦人科は、詳細な検査や妊娠経過の慎重な管理です。

医療の問題は、妊娠中の投薬制限です。特に恥骨結合の痛みに関しては、使用できる薬剤が極めて限られており、薬物療法での対応が難しい状況にあります。

私たち、関節ニュートラル整体は妊娠前後のお薬を摂れない状況下でも効果的な選択肢となります。

具体的なアプローチとしては全身200個の関節への負担を最小限に抑える独自の施術技術。

【理想的なケアの流れ】
より安全で効果的なケアを実現するため、以下のような流れを推奨しています:
産婦人科での検査・診察
胎児の安全確認
関節ニュートラル整体の施術
定期的な産婦人科検診と並行したケアの継続

このような総合的なアプローチにより、医学的な安全性の確保と医療ではできない全身の関節への負担を最小限に抑えた痛みの緩和ができ、より快適な妊娠生活の実現が可能です。

【当院でのケア】
当院では、産婦人科での診察結果を十分に考慮した上で、安全で効果的な関節ニュートラル整体を提供しています。薬物療法に制限のある妊婦さんにとって、このアプローチは特に有効な選択肢となります。

【おわりに】
恥骨結合の痛みでお悩みの妊婦さんは、ぜひ向ヶ丘遊園・登戸のねもと整体&ストレッチスタジオに一度ご相談ください。
医療機関との緊密な連携のもと、関節ニュートラル整体による適切なケアで、お母さんと赤ちゃんの快適な毎日をサポートいたします。
安全性を最優先に考えながら、痛みの緩和と快適な妊娠生活の実現に向けて、専門的なサポートを提供してまいります。

妊婦さんの骨盤痛ケアガイド:産後の体調改善に向けて

妊娠中の体調管理、特に骨盤周りの痛みに悩まれる方は多くいらっしゃいます。今回は、特に重要な骨盤の2つの関節と、その効果的なケア方法についてご紹介します。
骨盤の関節を理解する
骨盤には主に2つの重要な関節があります:
仙腸関節(後ろ側)
• 腰の両側に位置する大きな関節
• 体重を支え、歩行時の衝撃を吸収
• 扉のちょうつがいのような働き
• 妊娠中は少し緩みやすい特徴
恥骨結合(前側)
• 下腹部の真ん中に位置
• 骨盤の前側を安定させる役割
• 出産時の通路確保に重要
• 妊娠中は柔らかくなりやすい特徴
妊娠中の変化と対応
妊娠中は両方の関節に特徴的な変化が起こります。これらの変化に対して、以下のような総合的なアプローチが効果的です。
医療機関での管理
• 産婦人科での定期的な検査
• 専門医による状態確認
• 赤ちゃんの安全確認
• 妊娠経過の管理
関節ニュートラル整体でのケア
• 関節への負担を最小限に抑えた施術
• 自然な位置への骨盤誘導
• 正しい姿勢の指導
• 生活動作の改善アドバイス
理想的なケアの流れ
まずは産婦人科での検査・診察
胎児の安全確認
整体での適切なケア
定期的な経過観察
痛みケアのポイント
• 薬物療法には制限があるため、非薬物的アプローチが重要
• 関節の状態に応じた個別ケアの実施
• 日常生活での動作指導
• 定期的なフォローアップ
まとめ
骨盤の痛みケアには、医療機関と連携した総合的なアプローチが重要です。特に妊娠中は薬物療法に制限があるため、関節ニュートラル整体などの非薬物療法が有効な選択肢となります。ご自身の状態に合った適切なケアを選択することで、より快適な妊娠生活を送ることができます。
お悩みの方へ
骨盤の痛みでお困りの方は、まずは産婦人科での診察をお勧めします。その上で、当院では医療機関と連携しながら、安全で効果的なケアをご提供いたします。お気軽にご相談ください。

産後の恥骨の痛み 女性の笑顔
産後の恥骨の痛み 向ヶ丘遊園整体
恥骨はどこ? 登戸 整体

有限会社ディーエスシーエス 代表取締役根本大

ねもと整体&ストレッチスタジオ院長根本大。
・米国NSCA‐CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
・健康運動指導士